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もし、夜天の主に幼馴染がいたら・・・・(改)
二人きりの家族
第1話 変わらない朝
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5月某日―――――――――

ここは日本のとある地方都市。
海と山に囲まれた、綺麗な街―――――海鳴市(うみなりし)
そして、市の中心部から離れた住宅街である中丘町(なかおかちょう)のある一軒家。

ピピピピ、ピピピピ―――――――――。
目覚ましがうるさいなぁ―――――。
そろそろ起きへんと朝ご飯が作れなくなる・・・・。
すると私にとって唯一の家族が遅刻してまう。
それは嫌やからええ加減起きんとなぁ・・・・。

「うぅぅぅぅん」

身体を起こしてから軽く伸びをして器用に上半身を動かして車椅子に腰掛ける。
わたしは5歳ころから脚に原因不明の麻痺を抱えてしもうて、それからずっと車椅子生活を送っとる。
まあ、4年も車椅子の生活を続けていたら自然と起用にもなるなぁ・・・・。
・・・・ってそんな事はどうでもええねん!
彼の為にも美味しい朝ご飯作ってあげるんや!

車椅子をこぎながら今日の朝食のメニューを考えていく。
そして、台所に立つとそのメニューをポンポンと作り上げていく。
今日の朝食メニューは白ご飯に豆腐の味噌汁、卵焼きと焼き鮭といった純和風であった。
朝食を作り終えてから数分後、この家の家族である一人の男の子が降りてきた。
降りてきた彼、「藤宮刹那(ふじみやせつな)」を確認したら朝の挨拶を少女はかける。

「おはよう!刹那くん!」

トントントントントン――――――――。
下から刻みの良い音が聴こえてきた。
多分、いや彼女が朝食を作り始めたんだろう。
そろそろ起きないといけないなぁ・・・・。

「ふぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

なんともオヤジ臭い声の出し方だなんて思うなよ。
これが俺の寝起きに出る伸びた時の声なんだ・・・・仕方ないだろ?
そんな事はさておき、着替えて下に降りてかないとアイツが登ってきちまう。
それだけは猛烈に避けたい・・・・!
起こしに来てくれるのは嬉しいが下ろすのがめんどくさいんだ。
おんぶするか、お姫様抱っこして下ろさないといけないんだから・・・・。
俺が下に降りると、すでに朝食は出来上がっていた。
なのでこの家の家主で俺の幼馴染、「八神(やがみ)はやて」に挨拶をする。

「はやて、おはよー」

こうして俺たちのいつもと変わらない日常が始まるんだ。

「今日ははやては病院だっけ?」

朝食をとりながら今日の予定を確認する。

「うん!いつもの検診や」

「そっか・・・・」

「それが終わったら図書館に寄って本を借りて、それから晩ご飯の買い物して帰ってくる!
今日のわたしはこんなスケジュールや」

「りょぉう解。ほんじゃ、いつも通り図書館で待ち合わせでいいのかな?」

「うん!」

予定の確認を終える頃に
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