第二章
[8]前話
接待をするイギリスから来た取引先の社長宣教師でもあるという彼と共に店に入った、そしてだった。
藤田はカウンターにいるというその人達を見てだ、微笑んだ。そして個室に案内されたところで丹内に言った。
「あの人達ヤクザ屋さんじゃないよ」
「そうなんですか?」
「皆テレビやネットによく出ているよ」
「芸人さんですか」
「いや、プロ野球選手だよ」
丹内に座敷の部屋で笑って話した。
「あの人達は」
「そうなんですか」
「現役のね。八条リーグのね」
「八条グループのプロ野球機構ですね」
「あのグループの中のね」
「NPBとはまた別の」
「あそこの選手の人達だよ」
そうだというのだ。
「だからファッションだけだよ」
「そうですか」
「広島のチームの人達だよ」
「あっ、広島って」
そう聞いてだ、丹内ははっとなって言った。
「カープですね」
「NPBではね」
「僕阪神ファンですが聞いてます」
「カープの選手の昔のファッションはね」
「そのままでしたね」
「そう、大阪に新幹線で来て大阪は終わったと言われる位に」
まずは長嶋や長内等若手が出て来る、その後で高橋義彦等主力が出て来て山本浩二や江夏といった看板選手が見える。そして最後に衣笠が堂々と登場する。言うまでもなく監督の古葉は彼等の後のコーチ陣の後に総大将として姿を現す。
「凄かったですね」
「それでプロ野球の組織は違っても」
「広島のチームなので」
「そのファッションは同じで今もね」
「ああした風で」
「それでだよ、ただファッションだけだから」
藤田は丹内に笑って話した。
「だからね」
「怖がらなくていいですか」
「そうだよ、だから安心してね」
「お仕事すればいいですね」
「接待をね。じゃあ相手の人が来たら」
「遅れてますが」
「本社の会議でね、来たらね」
接待する相手がというのだ。
「はじめよう」
「わかりました」
丹内は笑顔で応えた、そうしてだった。
その相手が来たところで接待をはじめた、するとだった。
その人も日本のヤクザ屋さんがと言った、二人は笑顔で実はと話した。するとそれで雰囲気が砕け接待は順調に進んだ。
寿司屋にいたヤクザ屋さん 完
2025・1・15
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ