暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
25.鍍金の勇者
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終刃》
二本の光の刃が残りのガーディアンたちを貫く。

残るガーディアンの数は十体。

残りの九、八、七と数を減らしていく。残りの三、二、そして最後の一体。

「ラスト!!!」

右の手刀が最後のガーディアンを貫く。

すると上空にクリアを意味する文字が浮かび上がる。

「はぁ......はぁ.......勝った.....」

「す、スゴイよ.......スゴイよ、集也くん!!」

リーファが感激のあまり泣きながら俺を抱きしめる。

「ああ、これで全部終わったんだな.........何もかも」

すると上空から何かが落ちてくる。それは金色に光る鍵のような形をしたアイテム。

「これがクリア報酬?」

鍵をクリックすると何も反応しない。すると頭の中にあいつの声が再び聞こえる。

『代償は払ってもらうと言ったであろう』

「.......そういうことか」

その鍵を握りしめ、スグを抱きしめる。

「あのね........集也くん。あとで話があるの。落ちたら家の前に出てきてくれないかな?」

「了解.......それじゃあ、そろそろ落ちるか」

「うん!」

リーファ/スグは笑顔を俺に向けた。




見慣れた天井。頭には二年間俺を閉じ込めた機械、ナーヴギア。

ナーヴギアを外し、ベットの上に置き立ち上がる。剣で突き刺されたような痛みが身体中に残っている。痛む体を無理にでも動かしダウンジャケットをクローゼットから取り出し部屋を出る。出る際にベットの上に置かれるナーヴギアを再び見て、一言。

「.........ありがとな」

俺は部屋を飛び出し、階段を駆け下り、真向かいの家に向かうため家のドアを勢いよく開けた。
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