第一話 恐怖の居合ホームランその七
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「怪物か」
「最早人間とは思えぬぞ」
「バットの振り筋が違う」
九能帯刀も脱帽している。
「恐ろしく速い」
「動きが凄いですわね」
九能小太刀はそこを見ていた。
「これだけ大きな人がここまで素早いとは」
「有り得ないな」
「わたくしよりも遥かですか」
「おい、これで投げるんだぞ」
響良牙も言葉がない感じだった。
「有り得ないだろ」
「投げても凄過ぎるある」
シャンプーですら言うことだった。
「魔球の数々ととんでもない速球ある」
「どっちも投げるからな」
「これも有り得ないある」
「人間とは思えないだ」
ムースも腕を組んで眼鏡をかけて観て言った。
「バッター、ピッチャー、どっちでもだが」
「どっちもやからな」
久遠寺右京も唖然となっている。
「ほんま凄いわ」
「こんな人他にいないだ」
「どう考えてもな」
「けれどな」
ここで乱馬はこんなことを言った。
「若しこの人が阪神に入ったらどうなるんだ」
「戦力アップ間違いなしね」
あかねが応えた。
「それもかなりね」
「そうだよな」
「人気も凄いから」
「お客さんも今以上に来てくれるか」
「そうなるわ」
「いいことばかじゃねえか」
乱馬は心から思って言った。
「それこそな」
「そうよね」
「阪神来てくれねえか」
心からだ、乱馬は思った。だがここで早雲が一同に問うた。
「しかし皆大谷選手に勝てるかな」
「・・・・・・・・・」
そう言われるとだった、誰もが黙った。それで早雲も落ち込んだ顔になってそのうえで言ったのだった。
「誰か勝てる人いるかな」
「あいつならいけるか?」
乱馬はふと思って言った。
「若しかしたら」
「誰だ、それ」
「パンスト太郎だよ」
乱馬は良牙に答えた。
「あいつならどうだ」
「ああ、あいつか」
「ここに呼ぶか?」
「呼ぶにしてもどうして呼ぶんだ」
「こうするんだよ」
こう言ってだ、乱馬は立ち上がって叫んだ。
「パンスト太郎ーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「その名を呼ぶな!」
本人が一瞬で来た、そのうえで言うのだった。
「オカマ野郎、何のつもりだ」
「いや、お前なら大谷選手に勝てるかもって思ったんだよ」
「大谷?野球選手のか」
「大谷翔平選手だよ、最近中国でも野球やってるだろ」
「負けたぞ」
パンスト太郎は一言で答えた。
「その大谷選手にな」
「いや、お前はまだ戦ってないだろ」
「俺も無理だ」
これまた一言であった。
「あの人には勝てない」
「おい、無理なのかよ」
「どうしても無理だ」
変身してもというのだ。
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