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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十七章―双剣―#14
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ナを驚愕させた。正しく、その通りだったからだ。

 証拠となってしまうことを考えれば暗殺依頼を書面になど残すべきではないが────“影”と称される一部の王侯貴族が抱える暗部などとは違って、“闇兵”には忠誠心どころか信頼関係すらない。裏切りを防ぐために書面が欲しいと言われたら従うしかなかった。

 書面に押印した“印影”は、叙爵したら必ず造らなければならない魔道具である“印章”によって押印されたもので────家紋を模しているから、誰が押印したものか一目瞭然だ。

 しかも、“印章”は持ち主として認証されている者にしか作動させられない。

 叙爵あるいは襲爵したら“印影”は皇宮に登録しなければならないので、それと照合されたら、簡単にビゲラブナが押印したものだと証明されてしまう。

(まさか────それでは…、本当に“闇兵”が捕らえられ、自供したというのか?)

 愕然とするビゲラブナに、騎士は投げかける。

「これで────納得していただけましたか?」

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