密林の刺客
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だ」
アマゾンへ槍を向ける。
「やれい!」
号令一下ライオンサンダーと戦闘員達が襲い掛かる。無数の槍がアマゾンと役へ突き立てられる。
だが戦闘員ではアマゾンと役を倒す事は出来ない。戦闘員達を倒しつつ二人はジリジリとキバ男爵へと近付いていく。
しかしその前にライオンサンダーが来る。役が行くが流石に怪人が相手では分が悪い。嘗掌を左手でなんなく受け止め放り投げた。
「くっ!」
役はそれを脚で受身をとった。衝撃を膝を屈め殺す。
振り向く。既にアマゾンが怪人と対峙していた。
「ガアーーーーーーーーーッ」
雄叫びをあげアマゾンが威嚇する。それに対し怪人は臆するところが無い。
「ふん、ライダー如きに臆するキバ一族ではないわ」
ライオンサンダーを見てキバ男爵は自身に満ちた声で言った。
「ガォーーーーーーッ」
こちらも雄叫びを出す。額から光線を発する。
それをかわす。コンクリートの床が破壊される。
剣で切りつける。たちまち両者は接近戦に入った。
接近戦においてもライオンサンダーは強かった。その爪でアマゾンを寄せ付けない。
だが隙があった。左手を大振りした時にアマゾンに手を掴まれた。
思い切り空中に投げる。天高く飛ばされコンクリートに叩き付けられた。
「ケケーーーーーーッ」
アマゾンはその機を逃さなかった。天高く跳んだ。
「ケーーーーーーーーッ!」
空中で激しく回転する。その動きはまるで駒の様であった。
蹴りがライオンサンダーを直撃した。アマゾンの大技の一つスピンキックである。
「グォーーーッ」
これは効いた。さしものライオンサンダーも倒れた。断末魔の叫びと共に爆死した。
「おのれっ、あのライオンサンダーを倒すとは・・・」
「ガルル・・・・・・」
怪人を倒したアマゾンはキバ男爵へ身体を向けてきた。
「ふん、ならばわしが相手をしてやろう」
槍をかざす。そして何やら怪しげな呪文の詠唱を始めようとする。その時だった。
「待てキバ男爵、アマゾンライダーは俺が倒す」
声の主は隊長ブランクだった。ホテルの貯水タンクの上にいた。
「隊長ブランク・・・」
「何しに来おった、この様な奴等わし一人で充分だ」
キバ男爵は呪文の詠唱を止め隊長ブランクへ顔を向けて言った。激しい抗議の色が含まれている。
「怪人も戦闘員もいない。その状況で勝ってもこの俺が倒してやる」
「くっ、貴様やるつもりか」
槍をタンクの上のブランクへ向けた。
「止めておけ、どちらかが死ぬことになる」
「くっ・・・・・・」
忌々しいがその通りだった。直情的なキバ男爵も槍を収めた。
「ならば貴様がアマゾンライダーを倒して見せよ、そこまで言うのならばな」
「ふん、俺の
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