密林の刺客
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?」
慌ててアマゾンを探す。すぐ後ろにいた。
「ケーーーーーーーーーッ!!」
絶叫と共にアマゾンが右手の鰭を横に一閃させた。ムカデヨウキヒは真っ二つとなり床に落ちた。
「シャーーーーーーーーッ!」
コブランジンが左手のコブラの口から赤い液を発射させた。アマゾンと役は素早くそれをよけた。
椅子やテーブルに液が付着した。すると椅子もテーブルも煙を発し蒸発した。
「・・・毒液か」
コブランジンは次々に毒液を放って来る。それに対し二人はよけるだけだった。
「ガアアァァァッ!」
アマゾンが飛び掛った。 また毒液を放つがそれを身を屈めてかわす。
上体を起こし下から飛び掛る形で襲い掛かった。その喉元に喰らいついた。
「ガーーーーーッ!」
喉笛を食い千切った。喉から鮮血を噴き出しコブランジンも倒れた。
「クッ、何という奴だ。瞬く間に二体の怪人を倒すとは」
「この勝負わしの勝ちのようだな」
後ろから声がした。
「何ッ!?」
声の主はキバ男爵だった。鬼火司令に対し不敵な笑いを浮かべ立っていた。
「貴様は策というものを知らぬ。ただ闇雲に動けばいいというものではない」
「ほざけっ、貴様とて突き進むだけだろうが」
キバ一族は正攻法を好む事で知られていた。
「言ってくれるな。わしとて策を使わぬ訳ではない」
「何っ!?」
「こういうことだ」
槍を振りかざすと戦闘員達が出て来た。まさひことリツ子を捕らえている。
「まさひこ、リツ子さん・・・・・・」
「アマゾン・・・」
「御免なさい、部屋を急に襲われて」
二人は申し訳なさそうに言う。
「アマゾンライダーよ、二人の命が惜しければ降伏せよ。そうすれば命だけは助けてやる」
それはすなわち脳の再改造手術をされるということであった。それは正義を愛するライダーにとって死を意味する。
「・・・・・・・・・」
アマゾンは沈黙していた。動きも止めた。
「アマゾン、私達に構わないで」
「そうだよ、こんな奴等やっつけちゃってよ」
「二人共・・・・・・」
アマゾンは二人の気持ちが痛い程解かっていた。だからこそ動けなかった。時として非常にならなければならぬ時もある。しかしそれができる程アマゾンは非常ではなかった。例え野獣の如き姿と動きをしていても彼の心は純粋で優しいものであった。
だが自分が悪の軍門に降ればどうなるか。世界はどうなるか。アマゾンは動けなかった。
「アマゾンライダー、案ずる必要はありませんよ」
誰かが言った。役だった。
「何!?」
「何かと思えばいつもの常套手段ですか。いつも破られているのに懲りない人達だ」
軽蔑を含んだ声で言った。
「貴様、どわかっているのか。我々は人質を取っ
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