第99話 リィンとエマ、再会せし暗殺者と歌姫
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が魔獣は今度は顔の先端に付いた鋭い突起物を振りまわして俺達を攻撃してきた。
その威力は凄まじく大きな岩を簡単に両断してしまう程だ。
「イセリアルキャリバー!!」
エマが光の剣を放つがビクともしない、全て無傷で弾かれてしまう。
「ゴアアア……」
「マズイ!!」
魔獣が大きく息を吸い始めた、俺は猟兵の感が何かヤバいことをしてくると感じてボードを素早く横にスライドさせた。
「ガアアアァァァァッ!!」
すると魔獣の口から恐ろしいほどの熱量を持った炎のブレスが吐かれた。エマが防御用の結界でカバーしてくれたがそれでも火傷してしまうんじゃないかと思う程に熱い!
直撃は避けたが危なかった、炎のブレスが当たり溶解した岩壁を見て俺は唾を飲みこんだ。
「あれが直撃したら私の結界なんて簡単に焼き尽くされてしまいます……!」
「また来るわよ!」
「マズイ、直線の道だ。回避が出来ないぞ!?」
エマは炎のブレスの威力に自身の結界など意味は無いと冷や汗を流す。
すると魔獣は再び息を吸い込み始めセリーヌがまた来ると叫ぶ、だが今進んでいる道が狭い直線になっていて先程のように回避が出来ない。
「エマ、少しごめん!」
「えっ……きゃああっ!?」
俺はエマを肩に米袋を担ぐように持ち上げる、そして懐から手榴弾を取り出した。
「エマ、もう一回イセリアルキャリバーを頼む!」
「わ、分かりました!」
俺はエマにイセリアルキャリバーを放ってもらう、だがそれは全て弾かれてしまい魔獣は炎のブレスを吐こうと口を開き……
「油断したな、とっておきをくれてやる」
俺はイセリアルキャリバーの陰に隠して投げた手榴弾を見てニヤリと笑みを浮かべた。それは綺麗に魔獣の口の中に入り……
ドガァァァァンッ!!
その瞬間凄まじい爆発が魔獣の体内で巻き起こったんだ。
「どうだ!対大型魔獣用の威力の特性手榴弾だ!」
俺は得意げにそう言い放った、滅茶苦茶ミラがかかるんだけどそんなこと言ってる場合じゃないからな。
だが魔獣は口内を傷付けたようだがまだまだピンピンとしていて怒りの咆哮を上げる。
「嘘でしょ!?いくらなんでも硬すぎるんじゃないの!?」
「でも時間は稼げた、一気に逃げるぞ!」
俺はボートの速度を一気に上げて魔獣から逃げる、そして洞窟を抜けて外に出る。すると目の前には切り立った崖と大きな大樹があったんだ。
「ちょっと!目の前は崖よ!」
「このまま突っ切るぞ!」
「はぁっ!?死ぬつもり!」
「魔獣のエサになるよりはマシだ!」
「あ〜もうっ!リ
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