第99話 リィンとエマ、再会せし暗殺者と歌姫
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でもらいたいのですがいいでしょうか?」
「俺は別にいいけど……体に触れてもいいの?出会って少ししか立っていない男に体を触れられるのって嫌じゃない?」
「リィンさんの事は信頼していますので全然平気ですよ」
「そう?それならいいけど……」
「そもそも今更じゃないの?前にエマにお姫様抱っこしてたんだし、あんたみたいなスケベな男が建前取り繕っても滑稽なだけよ」
「いちいちうるさいな」
俺は体に触れても良いのかと尋ねるがエマは笑みを浮かべて問題ないと答えた。信頼してもらえて嬉しいな。
セリーヌに小言を言われたが俺は気にせずエマに手を差し伸べる。
「じゃあエマ、おいで」
「お願いしますね」
俺はエマをお姫様抱っこで持ち上げる、女の子って本当に軽いな……
「私はここに乗るわ、あんたがエマに変な事したら爪を立ててやるから」
「信用無いな……」
セリーヌは俺の頭に乗っかってくる、ペシペシと頭を叩くのは止めて欲しい。
「よし、行くぞ!」
俺はグリンブルボートを発進させて山道を下っていく、これは爽快だな!
「凄いな!こんな便利な道具があるなんて!風を切って進むのが凄く気持ちいいぞ!」
「はしゃぎ過ぎよ、あんた子供?」
「15歳なんて子供だろう!あはは、もっと加速するぞ!」
「こ、こら!あまり調子に乗らないでよね!?」
「うふふっ」
快適な操作性にスピードを簡単に出せる加速力、俺はグリンブルボートの速度を上げながら魔獣を回避しつつどんどん下に向かって降りていく。
セリーヌは落ちないように頭にしがみついている、でもすごく不機嫌そうだ。
エマはそんな俺達を見て笑っていた。
「ガァァァァァッ!!」
「なんだ?」
「横から何か来るわよ!」
すると凄まじい方向が聞こえ横の崖の上から何かが数体落ちてきた。それは蜥蜴のような姿をした生き物だった。
「あれはドラゴンタイプの魔獣か?さっき襲ってきた大きい奴より小型だが……」
「キシャアアッ!!」
蜥蜴のような魔獣は口から光弾を放って攻撃してきた、俺はそれをボートを斜めに動かして回避する。
「危ないなっ、ぐっ……!」
すると他の魔獣も攻撃を仕掛けてきた。一体が噛みついてきたので回転して体を低くしながら回避する、するともう二体が横に来て同時に飛び掛かってきた。
「このっ!」
俺は大きくジャンプして二体の頭をボードで踏みつけてやった、その隙にエマが青い炎を放ち魔獣を攻撃する。
だが魔獣たちはケロッとした様子でこちらを追いかけてくる。多少は火傷したみたいだがお構いなしっ手感じだな。
「あ
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