暁 〜小説投稿サイト〜
冥王来訪
第三部 1979年
戦争の陰翳
隠密作戦 その3
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
物が乗り込むのが見えた。
1人は腰まである長い金髪の若い女で、もう一人は小袖を頭からかぶっていた。
 近代までの貴人女性は、家族以外の人間に顔を晒すことを嫌う慣習があった。
その為、虫の垂れ衣が付いた市女笠や、被衣(かずき)と呼ばれる小袖を頭からかぶる習慣があった。
 我々の世界では、明治以降急速に廃れたが、武家社会が残るこの異界では生きた習慣だった。

「こいつは面白いことになったぞ。
ドイツ野郎(ニメーツキ)のベルンハルトの妹がいる」
 隊長が笑いながら指示を出す。
「こうなったら、ベルンハルト諸共、ミラ・ブリッジスを誘拐しろ……」
 全員が手に持ったVz 61短機関銃のボルトを引く。
「諒解!」
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ