第62話
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知り合いですか?」
ヴァン達の反応を見たカトルは不思議そうな表情でヴァン達に訊ねた。
「ふう…………接触するつもりは無かったけど。まさか今日一日だけで理科大学側とここまで信頼関係を結んでるなんてね。噂に違わぬ”人たらし”ぶりじゃない、ヴァン・アークライド所長?」
「人聞きの悪い事を言うんじゃねえよ。つうか、その恰好を何とかしてから決め台詞を言うべきなんじゃないか?」
口元に笑みを浮かべた女性の指摘に溜息を吐いたヴァンは苦笑しながらXEROSに乗られたままの女性に指摘した。
「う、うるさいわね…………とっとと解放して頂戴っ!」
そしてXEROSから解放された女性から自己紹介をヴァン達が聞いていたその頃、アニエスはホテルの部屋で眠っているオデットを見守っていた。
〜ホテル・イングレス〜
「むにゃむにゃ…………エンガディーナ…………もう食べられな〜い…………」
「ふふっ…………そちらも色々回ったみたいですね?」
オデットの寝言を聞いたアニエスは微笑ましそうにオデットを見つめた後端末を操作しているレンに訊ねた。
「ええ、初日から張り切って回り過ぎた気はするけど。おかげで少しは見えてきたわ――――――この街の”異常”についても。」
「え――――――」
今日一日の出来事を思い返して苦笑したレンは気を取り直して答え、レンの答えを聞いたアニエスは呆けた声を出した。
〜バーゼル理科大学〜
「カエラ・マクミラン、一応本名よ。GID所属の特務少尉――――――こちらはオフレコで頼むわ。」
「…………エルザイム公国からの依頼とは聞いていましたけど…………」
「なるほど〜…………総督情報省(GID)も関わってたんですね〜?」
女性――――――カエラ少尉が名乗るとカトルは驚き、エスメレー准教授は複雑そうな表情でカエラ少尉を見つめた。
「ああ、あのCEOの隠蔽を見越して俺達が雇われた背景のもう一方でな。ザイファとRAMDAの複合ステルスで潜入してるとは思わなかったが。」
「…………それについては余計な混乱を招いて失礼しました。”保険”のため調べるつもりがまさか感知されてしまうなんて…………理科大学の技術力を甘く見ていたようです。」
ヴァンの指摘に静かな表情で答えたカエラ少尉はFIOとXEROSに視線を向けた後溜息を吐いた。
「FIO,スゴイ?」
「ああ、そうだね。」
「つーか、そもそもなんで忍び込んできたって話だろうが。」
「この地の状況を見て、独自に動く必要があると判断した。かと言ってクロスベルとメンフィルの国家間の関係が良好とは言え、他国であるメンフィル帝国の領土――――――それも南カルバード総督府
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