第62話
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していただいても?」
「ああ、さっそく行くか。」
「ま、待ってくださいっ…………!」
「コラ、二人でわかって勝手に決めてんじゃねぇぞ。」
ヴァンとリゼットが外出するために立ち上がるとフェリとアーロンも自分達も同行するために立ち上がった。
「あー、ついてくるのはいいが一人は残ってもらうぜ?アニエスや、あの少年からも連絡があるかもしれないしな。」
「それは…………確かにそうですね。」
「チッ…………だったらとっとと選べや。」
その後宿に待機役の一人を残して夜の巡回をしていたヴァン達にカトルから通信で既に閉館済みの大学の構内に侵入者がいるためにその対処の為の相談をされたので、その相談に応じるために待機役の一人とも合流して待ち合わせ場所である大学の正門前に向かった。
〜バーゼル理科大学・正門前〜
「皆さん、お疲れ様です。」
「ああ、お前さんもな。」
「あん、そっちのソバカス眼鏡は――――――」
「あれっ、昼間にお会いした…………?」
カトルと共に待っていた白衣の女性に気づいたアーロンは眉を顰め、フェリは不思議そうな表情を浮かべた。
「ああ〜!貴方たちは〜!」
「えっと、面識があったんですか?こちらは博士の直弟子の一人、エスメレー准教授です。」
ヴァン達や、ヴァン達と面識がある様子の女性の態度に首を傾げたカトルは女性の事を紹介した。
「えへへ、カトル君の姉弟子にあたるエスメレー・アーチェットで〜す。うーん、まさか貴方達が噂の裏解決屋さんだったなんて〜…………あ〜ん、さっきも思ったけどやっぱり可愛い〜〜♪」
「はわっ…………!?」
「エレ姉、そんな場合じゃないってば…………その、先に帰るように言ったんですがどうしても協力したいって聞かなくって。」
女性――――――エスメレー准教授は名乗った後フェリを抱きしめ、その様子に呆れたカトルはエスメレー准教授が自分と共にいる理由を説明した。
「む〜、水臭いよ〜カトル君は。お姉ちゃんとして、居合わせた以上は放っておけるわけないでしょ〜?」
「お姉ちゃんって…………ただの姉弟子じゃないか。」
「ただのなんてひどいっ…………そんなカトル君はこうだ〜!」
「わぶっ…………や、やめてよエレ姉っ…………!」
カトルの自分の扱いに不満げに頬を膨らませたエスメレー准教授は豊満な自分の胸にカトルの顔を抱き寄せた。
「チッ、裏山ケシカラン小僧だな。」
「ま、構内に詳しいのが他にもいるのは助かるぜ。侵入者ってのを探すにも人手が必要だろうしな。」
2人の様子に仲間達と共に冷や汗をかいた脱力したアーロンは若干カトルを羨ましがり、ヴァンは気を取り直して答えた
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