番外編 【ヒロアカ編】
[1/44]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
【閑話】
…
……
………
小聖杯を持って異世界から戻ってきたアオは、それを持ってどうしようかと眺めていた。
ゴブレットのような金の杯の形をしているが、それは純粋で無色透明な魔力の塊だった。
特に活用方法を思い浮かばないからと、都内のマンションに居を構えたミイタたちを訪ねてみると、やはりテンションの上がった彼らの目はらんらんと輝いていた。
アオが訪問すると言う事でミイタの部屋に団員全員が集まっている。
現代の利器であるクーラーがガンガン効いていて真夏だと言うのに肌寒いくらいだったが、その部屋の温度が彼らの熱意で若干上がっている。
「うぉ…さすがアオさん。ぱねぇな…」
「ああ、普通に小聖杯なんて持ってきて…」
団長やフィアットがボソボソとつぶやく。
「結局これどうするんだ?」
とは月光。
「そうだなぁ…」
ミイタも思案顔で顎に指を添えた。
「あ、そうだ。あれとかどうよ」
団長がひらめいたと腕を打つ。
「アレじゃ分からんが」
「アレ作ったじゃんかアレ。アレだよアレ、ほらっ!」
「アレじゃ分かんねぇよ団長、このくぎゅうが…む…今何か…分かった気がする」
とフィアット。
「お、そうだな…だが…ありかなぁ…?」
月光も気が付いたようで思案する。
「くぎゅうで何を…ってお前らそれは悪魔的だろう?」
ミイタも何か気が付いたらしい。
「おーい、俺だけのけ者にしないでほしいんだけど…」
「これだからオタクパッションの薄れた奴はだめなんだ」
「ちょっ!?薄れてないよっ!!でもちょっと頑張れる環境じゃないだけだよっ!」
団長の言葉をアオが必死に否定する。
「はいはい、リア充爆発しろ」
「ちょっ!」
「と言うわけで」
そう言ってミイタが取り出したのは時計のようなオブジェだった。
光る球体に歯車が巻き付いているて、時計のていをしていない。
「それは?」
「零時迷子…のレプリカだな」
アオはその零時迷子から何かとてつもない効果がありそうな気配をひしひしを感じている。それは権能にも似ている何かのはずだ。
「効果は、一日の損傷や損耗、劣化を午前零時に否定してなかった事にするんだが」
「おい、さすがにそれは権能クラスじゃないか?」
アオが怪訝な表情を浮かべる。
「さすがの俺もこの宝具は二個と作れる気がしないが、まぁこれをね」
「よし、やってしまえ」
「どうなるかは分からんが、成功すればやばいな」
団員たちは期待のまなざしを向けている。
ミイタがおもむろに小聖杯にかざし、自身の神秘の能力を解放。
光に包まれると小聖杯に零時
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ