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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第144話 出会いの連鎖、狼に育てられた少年と赤いドラゴン
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アァッ!」
「まずは私に存分に力を振るいなさい、その後に正しい力の使い方を教えよう」
力を封印されても今だに本能のまま暴れようとする二狼、そんな彼にアカシアは押さえつけようとはせず最初は好きに自分を攻撃させて疲れさせてから教育をしていった。
「ガウッ」
「よし、良い子だ」
「……♪」
教育は大変だったが二狼は次第にアカシア達に心を許していった。
「むにゃ……」
「グゥゥ……」
「お姉ちゃん冥利に尽きる、幸せ」
「その割には無表情じゃないか」
「あら、まだまだ零蝶検定1級の資格は上げられないわね。今凄くご機嫌よ、あの子」
「うむむ、私もまだまだだな……」
零蝶の膝を枕にして一龍と二狼が仲良くお昼寝をしていた。零蝶は無表情だとアカシアは言うが、フローゼには彼女が上機嫌だという事が分かるようだ。
それから数年が過ぎた頃、ようやく二狼も人間としての知性を得て言葉を話せるようになった。そこから一龍と共に鍛え続け最近は生き物の動きを止めるノッキングの技術をアカシアから学び伸ばしているようだ。
「いくぜ零蝶姉さん!ノッキングマシンガン!」
「甘い」
二狼は凄まじい速度でノッキングを仕掛ける、ナミの相手なら全身を動けなくされる速度で指を突いてくるが零蝶は涼しい顔で受け流す。
「そこ」
「がっ!?」
そして一瞬の隙をついて二狼の顔に拳を打ち込んだ。それを受けた二狼は吹き飛んでしまう。
「うえーん!姉さんが虐めたー!」
「姉さん、ちょっとは手加減してあげてよ」
「むう、手加減難しい……」
負けてしまい大泣きする二狼、それを見ていた一龍が二狼を宥めながら零蝶に手加減してあげて欲しいと言う。
零蝶は大切な弟をもう泣かせたくないので必死に手加減を覚えるのだった。
そこから更に年月が過ぎた、一龍も二狼ももう立派な青年になっており今ではアカシアと共にグルメ界の調査に行ける程に成長していた。
「二人ともこんなに大きくなって……私は嬉しいよ」
「俺達がこんなにも成長できたのは父さんと母さん、そして姉さんのお蔭です」
成長した息子たちを見てアカシアが嬉し涙を浮かべる、そんな彼に一龍は感謝の言葉を言う。
「もうすっかり大人ね、あんなに小さかった子達が大きくなって……感無量だわ」
「私も嬉しい。二人はもう立派な雄」
「姉さんは全く変わらないけどな」
「むう……」
フローゼは大きくなった二狼を見上げながら胸に手を置いて感動を言葉にする。隣で零蝶も胸を張るが二狼に頭をポンポンされて口をムッとさせる。
「我はアカシアとフローゼがこの姿が良いというから成長しないだけ
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