暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第144話 出会いの連鎖、狼に育てられた少年と赤いドラゴン
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とそこにグルメ界の調査に向かっていたアカシアが帰ってきた。一龍は一目散にアカシアの元に向かい彼に飛びついた。


「おお、一龍!今日も元気いっぱいだな。お前のその元気な笑顔を見れば疲れも取れてしまうよ」
「えへへ……」


 アカシアは嬉しそうに一龍を抱き上げて笑みを浮かべる。


「アカシア、御帰り。一龍だけでなく我も撫でるべき」
「ふふっ、零蝶もただいま」


 零蝶は頭をズイッと出して撫でろと言わんばかりにアカシアに押し付けた。アカシアは苦笑しながら彼女の頭を撫でる。


「お帰りなさい、アカシア。今日はすき焼きよ」
「それは楽しみだな」


 フローゼもアカシアを出迎えて家族が全員揃った。アカシアは長旅で疲れた体をお風呂で癒して食卓に向かう。


「お肉美味しい〜。お母さん、悟飯おかわり!」
「あらあら、お肉ばかり食べてたら駄目よ」
「一龍、ネギや春菊も食べる」
「えー、野菜は嫌いなんだ。お姉ちゃん食べて」
「駄目。好き嫌いしたら強くなれない」
「ちえっ」
「ははっ、零蝶ももうすっかりお姉ちゃんだな」


 すっかりお姉ちゃん気質が付いた零蝶は一龍に野菜も食べるように言う、一龍は渋々ながら野菜も食べ始めそれを見ていたアカシアとフローゼは笑みを浮かべた。

 
 楽しい食事の時間はあっという間に過ぎていった。


「零蝶、申し訳ないが明日私の調査に付き合ってほしい。未開の地に向かうつもりだが強い猛獣がかなりいそうだ、一人では手がかかるかもしれん」
「分かった、我も一緒に付いていく」


 アカシアは明日の調査に零蝶も付いてきてほしいと頼む。今まで向かった事のない未知の大陸を調査するために彼女に協力をお願いした。


「お父さん、僕も行きたい!ねえいいでしょ?」
「駄目だ、お前はまだまだ弱い。あの大陸は私達も初めて足を踏み入れるんだ、お前を守れる保証は出来ないしそもそも過酷な環境に耐えられないだろう?」
「うぅ〜……お姉ちゃん」
「うっ……やはり駄目、一龍に何かあったら我死んでしまう程悲しむ。お願いだから言う事を聞いてほしい」
「分かった……」


 一龍も生きたいと言い出したがアカシアに却下された、すると一龍は零蝶に涙目で助け船を求めた。


 一瞬流されそうになったが彼女はそれを振り払い駄目と答える。それを聞いた一龍はがっかりした様子を見せた。


「一龍、明日はお母さんの護衛をお願いしてもいいかしら?近くにある山菜を取りに行きたいの」
「えっ、僕が?」
「うん、とっても頼りになる貴方にお願いしたいの」
「分かった!僕がお母さんを守ってあげるね!」


 落ち込んでいた一龍だったがフローゼにそう言われて元気を取り戻した。

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