第61話
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「…………とりあえず、あの先生からしばらく目を離さない方がよさそうだ。こっちは明日明後日までバーゼルに滞在する予定でな。CEO殿の意向はともかく――――――お互い協力はできるんじゃないか?」
「…………わかりました。貴方はともかくアニエスさんは信用できそうですし。博士の留守を守る意味でも――――――何かあれば相談させて頂きますよ。」
ヴァンの提案にカトルは少しの間考え込んだ後応じる事を決めた。
「やれやれ、素直じゃないねぇ。」
「ふふ…………よろしくお願いします、カトル君。」
「クク、殊勝になったじゃねえか?まあコイツはともかくってのは同意だが。」
カトルの態度にヴァンが苦笑し、アニエスが微笑んでいる中アーロンは口元に笑みを浮かべてカトルの指摘に同意したが
「ああ、貴方も同じかな?なんか妙にオラついちゃってるし。」
「オラッ…………ハッ、上等じゃねえか小僧…………?」
カトルの自分への指摘に一瞬絶句した後カトルを睨んだ。
「だからそういう所がさ。」
(本質的にこの二人は似ているのよね…………)
(フフ、だからこそヴァンさんみたいな仕事が向いているのよね、この子は。)
睨まれたカトルがアーロンに指摘している中マルティーナは疲れた表情で呟き、ユエファは微笑ましそうに見守っていた。
「あはは…………」
一方フェリは苦笑した後興味ありげな様子で望遠鏡を見つめていた。
「ああ…………天体望遠鏡に興味があるのかい?」
「あ、いえそんなっ…………ただ、どんな感じなのかな〜って。」
「ふふ…………まだ五時過ぎだからちゃんとは見られないと思うけど。おいで、シェダル三角形だったらけっこう見えるかもしれないよ。」
「わあっ、いいんですか?」
「ふふっ…………」
「ケッ…………ガキ同士気が合ってやがんな。」
「俺にしてみりゃお前も同じだっつの。…………そういや、アニエス。あの先生が怒鳴り散らした時、何か驚いてなかったか?」
天体望遠鏡に興味を示したフェリがカトルの申し出によってカトルと共に天体望遠鏡に向かいながら星座についての説明をカトルから聞いている様子をアニエスは微笑ましそうに見守り、苦笑しながら呟いたアーロンに指摘したヴァンはあることを思い出してアニエスに訊ねた。
「…………はい、実は…………」
そしてアニエスはヴァン達にキャラハン教授が怒鳴った時にゲネシスが反応したことを説明した。
「…………そんなタイミングで。」
「今は光っていませんけど、偶然、なんでしょうか…………?」
「…………さて、な。今までも変なタイミングはあった。あのグリムキャッツといい――――――」
「わ
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