第61話
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表情で見つめ、アーロンは呆れた表情で忠告した。
「好きにするがいい、いくらでも揉み消してやるわ!助手ごときの証言と教授である私、世間は一体どちらを信じるかな!?」
「……………………」
「…………教授…………」
キャラハン教授の開き直った様子にヴァンは黙って考え込み、カトルは複雑そうな表情でキャラハン教授を見つめていた。
「研究もあと一歩、いや二歩で”届く”――――――そんな時にこんな仕打ちを受けるとは…………!こうなったら擦り切れようが潰れようが、遠慮なく働かせて――――――」
「いい加減にしてくださいっ!!――――――キャラハン”先生”っ!!一体どうしてしまったんですか…………!?あれだけ面倒見のよかった貴方が――――――博士も一目置いていた貴方が!!”ハミルトン門下”である僕にも昔は色々と指南してくれて…………なのに最近は博士の功績を否定するようなことばかり…………!」
「カトル君…………」
(やはり…………)
開き直って助手達を使い潰すことをくちにしたキャラハン教授を目にしたカトルは声を上げて真剣な表情でキャラハン教授を説得しようとし、その様子をアニエスは辛そうな表情で見つめ、カトルが何者であるかを察していたリゼットは静かな表情でカトルを見つめていた。
「いえ、それはいい…………あくまで先生と僕たちの問題でしょう。でも――――――せめて考え直してください!貴方に憧れて助手になった皆さんを、どうか貶めないであげてください…………!」
「…………サリシオン君…………調子に乗るんじゃない、丁稚小僧が!!」
自分に近づいて必死に訴えかけたカトルに対してキャラハン教授は目を伏せて考え込んだがすぐに目を見開いて厳しい表情を浮かべるとカトルに平手打ちをした。
「…………ぁ…………」
「カトル君…………!?」
「なにを…………!」
「おいおい、オッサン…………」
平手打ちをされた衝撃で地面に倒れたカトルにアニエスが駆け寄って心配そうな表情で声をかけ、フェリは真剣な表情でキャラハン教授を睨み、アーロンはキャラハン教授に注意しようとしたが真剣な表情を浮かべたヴァンの視線によって制止された。
「私はデビット・キャラハンだぞ!?カルバードの国防を支えてきた物理工学と軍事技術の第一人者だ!クロンカイトといいエスメレーといい、若造どもがいい気になるのもこれまでだ!私の最新研究はカルバード両州を更に押し上げ、いや大陸の勢力図すら一変させる…………!それが手伝える栄誉が何故わからないっ!?」
「…………先生…………」
「…………そのご高説はともかく。そろそろ10分、経つんじゃないですかね?」
自分に言い聞かせるように声を上げたキャラハン教
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