第61話
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てもらっただけでして。そう――――――とある研究室で相当悪質なパワハラが起きてるって噂の裏を取りに。」
「――――――ッ――――――!?」
「…………ぁ…………」
不敵な笑みを浮かべて答えたヴァンの答えにキャラハン教授は息を飲み、カトルは呆けた声を出し
「ハッ、その顔を見るに心当たりありまくりみてぇだな?」
顔色を変えたキャラハン教授を目にしたアーロンは不敵な笑みを浮かべて指摘した。
「…………誰が、そんな依頼を出したのだね?」
「さて、匿名からの依頼だったんでね。だが話は色々と聞かせてもらいました。助手たちに振った非常識な超過業務に理不尽なスケジューリング…………休みも取らせず、ロクな手当ても出さず、人格を破壊するかのような言動の数々。一部では過労で倒れ、自殺寸前まで追い込まれた助手もいるんだとか…………?」
「……………………」
「っ…………それは…………」
ヴァンの指摘に対してキャラハン教授は目を伏せて黙り込み、カトルは複雑そうな表情で答えを濁した。
「――――――証言、証拠は揃っている。”最後の手段”に訴えるのは簡単だ。ですが、先生自身の腹積もりも確認しておこうかと思いましてね。」
「…………なんだと…………?」
ヴァンの意外な答えにキャラハン教授は目を見開いて眉を顰めてヴァンを見つめた。
「その…………まだ間に合うと思うんです。『あんな人じゃなかった』『最初は何かの間違いと思った』依頼内容や聞き込みでも、そんな言葉を何度か聞きました。」
「えと…………みんな怯えていて恨んだり憎んだりはしてましたけど。それでも、同じくらい尊敬している”息吹”も伝わってきました。」
「………………………………」
アニエスとフェリが語った話にキャラハン教授は黙って聞いていた。
「俺達は警察やギルドみたいな正義の味方じゃない。こういうケースじゃ、”落とし所”を探すのが流儀でしてね。先生の返答次第じゃこちらで取り計らうことも――――――」
「――――――黙れ!何が尊敬だ…………!やっていることはただの脅しだろう!?助手どもめ、誰だか知らんがこの私を嵌めようとするとは…………!共に栄誉を掴ませてやろうという親心をこんな形で裏切るとはな!!」
「っ…………」
「あなたは…………」
「オイオイ、わかってんのか?こっちは証言が揃ってんだぜ?」
ヴァンが話を続けようとしたその時キャラハン教授は声を上げた机を叩いて立ち上がり怒りの表情を浮かべ、キャラハン教授が助手達に対する怒りの声を上げた瞬間ゲネシスが一瞬反応したことに気づいたアニエスはゲネシスを保管しているポーチに視線を向け、全く反省する様子のないキャラハン教授をフェリは真剣な
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