第61話
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えないかとサリシオン君にお願いしちゃいました♪」
「…………やれやれ、すぐのつもりも、君以外を誘ったつもりもなかったのだが。まあ、ここで追い返すのも無駄が多いか。来たまえ、案内しよう。」
カトル達が現れた理由をレンが説明するとクロンカイト教授は若干呆れた様子で首を横に振った後すぐに気を取り直して自分の研究室への案内を申し出た。
「わわっ、いいんですか〜?」
「名高きクロンカイト教授の研究を拝見できるなんて光栄です…………!」
「…………フン。」
クロンカイト教授の申し出を聞いたオデットやアルベールがそれぞれ興味ありげな様子で声を上げている中その様子を見守っていた男性は鼻を鳴らした。
「ふふ、それじゃあ。お取込み中に失礼しました。キャラハン教授も――――――お忙しそうですがいずれ話を伺わせていただけると。」
「む…………コホン、まあいいだろう。」
そしてレンはヴァン達にウインクをした後クロンカイト教授の先導の下オデット達と共にクロンカイト教授の研究室へと向かった。
「ふん、よくわからんが研修などと呑気なものだ。まあいい、私の研究室に来たまえ。手短に話を聞かせてもらおう。」
「ああ、こちらこそお願いしますよ、」
「――――――待ってください。その話…………できれば僕も立ち会わせてもらえませんか?一応、”彼らを案内した身”として無関係ではなさそうなので。」
男性の研究室にヴァン達が向かおうとしたその時カトルが呼び止めてジト目でヴァン達を見つめながら答え、カトルの視線に対してヴァン達はわざとらしくカトルから視線を逸らしてそれぞれ心当たりがない風に装った。その後ヴァン達は男性の研究室に通された。
〜特別研究棟〜
「10分休憩にする。遅れずに戻るように。」
「…………は、はい…………」
「…………失礼します…………」
男性の指示に答えた助手たちはそれぞれ疲れた様子で部屋から出て行き、その様子をカトルは心配そうな表情で見守り、助手達が退室するとヴァンは来客用のソファーに座って男性と対峙した。
「改めて――――――デビット・キャラハンだ。エルザイムとマルドゥック社から投資がしたいという話だったな。背景を考えると興味深い組み合わせだが、どういう風の吹き回しかね?」
「あれ、そんな風に伝わってます?だとしたら連絡の行き違いってヤツですか。確かに公国からの依頼で動いてますしMK社の出向スタッフも同行していますが。」
「な、なに…………?」
ヴァンに問いかけた男性――――――キャラハン教授だったがヴァンの口から語られた予想外の説明を聞くと困惑の表情を浮かべた。
「あくまで俺達は”調査”の一環でこちらに伺わせ
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