Side Story
少女怪盗と仮面の神父 54
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「誰のせいですか、誰の!」
「一時の感情を抑制できない貴女のせい」
「そう言われればそうかも知れませんがっ! なんか理不尽!」
「貴女も体験してきたと思うけど、大人の世界で理不尽じゃないモノなんか滅多にないわ。権力者に理不尽を訴えても今更すぎて嘲笑の的になるだけ。早急に慣れなさい。そして、理に適う対処技術を身に付けなさい。一方的に操られるだけの滑稽な人形に成り下がる前にね」
「!」
「ふふ。感情に素直な様は、純粋な小動物のようで非常に愛らしいけれど、今日は戯れる為に呼んだわけではないの。お入りなさいな」
虚を衝く鋭い言葉で固まった腕を、優雅な仕草で引き寄せられ。
開いた焦げ茶色の扉の内側へと招かれる。
って…………
(この女性が、アルスエルナ教会の次期大司教プリシラ様だったのか!)
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