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星々の世界に生まれて〜銀河英雄伝説異伝〜
第百二話 第二次国境会戦(前)
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る…そんなに驚かなくてもいいだろう、私だって人並みに彼女の一人くらい欲しいんだ。
「……参謀長、第七、第八艦隊に連絡。敵を拘束したまま現状を維持せよ。直ちに救援に向かう、と」


7月20日10:00
ボーデン宙域、ボーデン星系、自由惑星同盟軍、第十一艦隊旗艦ストリボーグ、
アイザック・ピアーズ

 「『極めて高い水準で智勇の均衡の取れた良将』だと?困ったな」

”困ったな、はないでしょう、司令官”

「ガイ、司令官は止してくれ。貴様に司令官なんて言われるのはこそばゆくて叶わん。何度も言っているだろう」

”ああ、分かったよ…困っている場合か?“

「後方に居た艦隊が消えたからウチ(十一艦隊)だけでもやれると思ったのに、相手は良将と来たもんだ。なるべくなら、ボロディン提督(第十二艦隊)の手は煩わせたくないんだけどな」

”どうするつもりだ?“

「とりあえずは、やってみるさ。危なくなったらアムリッツァまで退く。敵も一個艦隊でアムリッツァまでは来ないだろうよ」

”了解した”

さて…どうするか。
「全艦、攻撃用意。砲門開け。攻撃開始は旗艦発砲を以て開始とする」
「敵艦隊、増速中。突撃隊形をとっている模様。十二時、百光秒」
「艦長、敵が有効射程内に入ったら発砲だ」


10:30
銀河帝国軍、ロイエンタール艦隊旗艦トリスタン、
オスカー・フォン・ロイエンタール

 「叛乱軍艦隊、微速で後退中」
「参謀長、更に増速だ」
「り、了解致しました…全艦、増速!陣形を崩すな!」
「叛乱軍艦隊、まもなく有効射程内に入ります…叛乱軍艦隊、発砲!」
撃て(ファイエル)
「叛乱軍艦隊の前衛集団、逆撃隊形を取りつつあります」
ほう…こちらが突撃とみて陣形を変えて来たか…確か第十一艦隊だったな。後方のもう一つの艦隊は戦闘に参加しないのか…何時でも飛び出せる様に待機という事か?やる気はある、だが無理はしない…兵力誘引の為か…という事は我々が居続ける限り、奴等も退く事は出来ないという訳だな。まあ当たり前の話ではあるが…。
「参謀長、本気で突撃する事はない。さも突撃する様に艦隊を動かし叛乱軍の疲弊を誘うのだ」
「了解致しました…前衛の部隊は二時間毎に交替し叛乱軍への攻撃を続行せよ、無秩序な前進は避けよ!」


14:50
自由惑星同盟軍、第十一艦隊旗艦ストリボーグ、
アイザック・ピアーズ

 「司令官、敵の前衛部隊が再び交替しつつあります」
「あからさまに逆撃態勢を取ったのが不味かったな。これじゃ迂闊に陣形を変えられない」
「敵前衛の交替の時期を見計らって我々も前衛を交替させてはどうでしょうか」
「そんな事をしてみろ、帝国軍が待ってましたとばかりに突っ込んで来るぞ」
「それ
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