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不可能男との約束
ラッキーは無罪
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めばいいだけだろ?』

『正純! 正純! 結構、いい空気を吸い過ぎですわ!!』

現実逃避している表示枠を見て、役に立たない事を理解し、そして、結局事態を見守る事を選択肢で選んだ。
というか、あの中に入れる勇気がなかった。

「お! あんたチームベラスケスの社長だな!? すんげぇ! 俺、マジで運が良いぜ!? アンタの所のエロゲはよく買ってるけど、俺の親友向けにもうちょい巨乳ヒロイン増やしてやってくれね? あいつ毎回、アンタのが出る度に「乳をもう少し増量してくれ……!」って叫んでんだよ」

「お、おう……」

あの冷静そうなベラスケス書記もかなり驚いているらしく、そんなボケーとした声しか、出せていない事に敵味方関係なしに使えない! と思考で叫ぶ。

「というわけでさぁ、その大罪武装、俺にタダでくれね? それ、ホライゾンの感情だから、必要なんだよ」

そうして、一歩。
トーリがフアナの方に不用意に踏み込む。それに対して、フアナは条件反射で一歩下がる。
まだ、脳は今の状況を理解していないようだが、体は理解しているのだろう。
それが、全裸に一歩詰め寄られたからなのか、大罪武装を奪われるという危機から出たのかが周りからは理解できないのだが。
しかし、トーリからしたらそれは拒否のポーズと取ってみたのか、それ以上進まずにうーーんと数秒唸り、そしていきなりぱーっと笑い

「よっしゃ! じゃあ、親友! その大罪武装! 俺のた・め・に、奪い取ってーーーーーん!!」

「気色悪いこと言ってんじゃねーーーーー!!」

突然の言葉とともにフアナのほんの二、三メートル上空に熱田・シュウが現れた。






何時の間に……! という思考が頭に浮かび上がるが、その前の全裸事件が原因でファナは未だに思考回路がまだ停滞している。
そのせいで、目の前の光景がまだ現実であると認められていない。
つまり、まだまる他人事のように感じているのである。
剣神と自分の距離はほんの二、三メートル。
ここまではどうやら八俣ノ鉞のブーストでここまで飛んできた、ここで強襲という事なのだろう。
姿が見えなかったのは、恐らく例の消える体術。
そして、嫌気の怠惰の束縛を受けていないという事は、かなり開き直った馬鹿だという事なのだろう。
全てにおいて危険な存在だとぼーっと考えたが、それはいけないと内心で自分のイメージに張り手を食らわす。

ここで嫌気の怠惰を取られたら……!

三征西班牙へのイメージ低下は避けられないものになる。
ただでさえ、衰退を背負っている三征西班牙。
そして、今回の襲撃はこちらからの奇襲であり、むしろ、優位を持って戦いに来たというのに、それによって大罪武装を奪われるという事になれば、諸外国から舐められることは必
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