ラッキーは無罪
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くにいるベラスケスも口をあんぐり開けて、何かを言おうという意思が意味が解らないという疑問に押しつぶされている状況である。
ごくりという誰かの唾が鳴る音が聞こえた。
そして、フアナは腕を振り下───
「待てーーーーーー!!」
敵味方関係なく、叫び声をあげたのでフアナは驚きで、手の動きを止める。
「何ですか? 敵どころか味方まで声を上げて……今は戦闘中なんですよ。ちゃんと、真面目にやってください」
「フ、フーさん? そ、その意見は今、結構哲学的にも同意したいんだけど、と、とりあえず、後ろ! 後ろ、見てくれないかな、と!」
「後ろ?」
右手の方から後ろを見、確認するフアナ。
当然、右側から後ろを見れば、左側にいる全裸は死角に入って、見る事は叶わない。
だからと言うように、疑問顔でフアナは
「……何もないじゃありませんか」
「うんうん! そうだね! でもね、フーさん! 不味いのは逆! 逆がそれこそ大罪級に危険なのよね!」
「逆?」
言われ、少しの間、何かを悩むような間を空け、そして、ああ、と丸で何かを理解しましたと言う風に頷き
「私の嫌気の怠惰が、味方にかかるのではと言う心配ですか? 私が使っているので、それはないと思いますが……念には念をという事ですね? 解りました。書記、下がってください」
そして、突然にフアナは左の手を後ろに振った。
あ……! と皆が叫ぶが時すでに遅し。
ギュムっと柔らかい物を掴む時に発せられるような音がフアナの左手の方から発せられる。
は……? とそこでようやく異常に気付いたフアナは左手の方を見る。
そして、そこにいるのが全裸の時点でフアナは思考停止。
「───おっと、悪いな。それは、俺の"リアル派"だ」
全員がその台詞に半目になって睨むが、全裸は無視した。
「いやー。やっぱ、ほら? 俺ってさぁ、高い所が好きだからさぁ。ここまでいそいそ登ってきたんだけど、何時、隠密道具の効果が解けるかというスリルがもーーたまんなかったぜぇ」
武蔵全員が一度、全員で視線を逸らして、そして表示枠の方を見る。
『おい、誰だ! あの馬鹿を自由にさせた奴は!? いや、億歩譲って自由なのはいいが、あいつに服を脱がさせる自由を与えんな!』
『普通なら、これ。市民に服を脱がす事も許さない鬼政治家の言葉に聞こえるけど、馬鹿相手だとまともな意見に聞こえるわねぇ』
『ククク、ねぇ、貧乳政治家? その場合、風呂入る時とか寝間着に着替える時とか、どうするわけ? やっぱり、メイドよろしく着替えさせるの!? ご、ご主人様ぁ〜ん! だ、駄目、そんな勝手に着替えないで〜〜!! あん! 着替えテクニャン! とか!?』
『あ? そん時は洗濯機にあの馬鹿事、ぶち込
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