ラッキーは無罪
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らば、効果範囲外からの狙撃。
だが、狙撃メンバーのナルゼは今、黒嬢を修理中故に裏方に回ってもらっているし、ナイトは今、視界に移る中
「だ、大丈夫……! な、ナイちゃん、ガっちゃんの攻めくらい平気なんだからね!? むしろ、ドンと受けるんだからね!?」
などと、発狂タイム中だったので無理だろう。ってか、捕まっているし。
どうでもいいけど、何故下腹部を束縛されている。
とりあえず、無理であるという事実。
他の魔女の学生達でも、効果範囲外からの狙撃など流石に難しいと思った方がいい。
そもそも、どこまでが効果範囲外なのかどうかが解らない。
対処方法は、簡単に言えば自分に嫌気などがない人は、この効果を受けないのだろうけど。
……でも、そんな人が……
いるのか、と内心で呟こうとした時にふと、前を見た。
そこにいるのは、昔、三河の時の友人である本多・二代。
何で、彼女を唐突に見たのだろうかと疑問したのだが、答えは直ぐに判明した。
彼女はまるで、おや? という顔で辺りを見回していたのである。
明らかに、嫌気の怠惰の上位駆動の束縛を受けていない証拠であった。
立花・ァはある意味で愕然とした。
目の前にいる武蔵副長補佐の本多・二代。
普通なら、おかしい所はないと判断するところなのだが、今は逆におかしいところが無い方がおかしいのである。
何でこの女には嫌気の怠惰が効いていないんですか……!
いや、理由は大体推測できる。
というか、嫌気の怠惰に対応できる手段はそれしかない。
だから、目の前の侍女も普通に考えればそれなんだろうけど、つい、聞かなければいけないというよく解らない義務感に急き立てられ、
「あ、貴女は自分の体とか、そういった物に嫌気とか持っていないんですか!?」
その言葉にむっ、とこちらに反応して、ようやくこっちを見た。
まだ、周りがどうして動けなくなっているのかが解っていないようだが、ようは頭が足りていないのかと思った。
というか、フアナ様の話をちゃんと聞きなさい。
そこで、ようやく質問の内容を理解した侍女は胸を張って
「拙者! 別に自分の体とかに不満などないで御座るからな!」
この女は……!
いや、別に悪い事ではないのではあるが、何というかこの馬鹿女にこう言われると何故かちょっと癇に障るというかなんというか。
いやいや、別に私は自分の体に嫌気など持っていない。
他の女性と較べたら、それは鍛えられていてごつごつとしているかもしれないが、武家の女としてそれは逆に誇りですし、それに宗茂様は私を綺麗ですよと褒めてくれるので、つまり、それは私の人生は勝利しているという事確定という事であり、そ
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