その14
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うのでしょうか…。
意味不明なやり取りの数々に首を捻っているうちに、屋敷に詰めてる一族の護衛の人達に引き合わされ。
そこから仕事中のヒルゼンさんの所に連絡が行き。
訳の分からないうちにヒルゼンさんの家に引き取られていました。
そして今。
「ナルト。何故日向の屋敷に入り込んだんじゃ?」
私はヒルゼンさんに問い詰められています。
素直に白状したほうが良いでしょうね。
「あのね、いつもみたいに山で遊ぼうと思って歩いてたら、戦いなくなるのは良いけど、雲隠れは卑怯だからちゃんと仲直りできるか不安だねって言ってるおばさん達が居て、何がいけないのか考えてたら、気がついたらあそこに居たの」
私の言葉にヒルゼンさんは絶句します。
ついでに、私の心配もヒルゼンさんに伝えておこうと思います。
「あとね、相手を信用しなくちゃいけないとは思うけど、念を入れるのは悪い事じゃないと思うの。木の葉の里に暮らす全ての人達を守るのがおじいちゃんの仕事なんでしょう?戦い止める為にお仕事ちゃんとしてないって思われるのは、やっぱり良い事じゃないと思うんだ。だからおじいちゃん、大変だけどお仕事頑張ってね!」
激励した私に、ヒルゼンさんは曖昧な表情になりました。
「そうじゃな。ありがとう、ナルト」
微妙な顔になりつつ、私の頭を撫でてくれるヒルゼンさんに、私も微妙な気持ちになります。
そして、微妙繋がりで昼間出会った日向のおじさんを思い出しました。
「ねえ、おじいちゃん」
「なんじゃ、ナルト」
「日向のおじさんって、変な人なの?」
「何じゃと?」
「なんかね、日向をどう思うかとか、日向は木の葉の道具と言いたいのかとか聞かれたんだけど、私、どうすれば良かったのかな?」
困惑した表情でヒルゼンさんを見上げると、ヒルゼンさんも目を泳がせた挙げ句、深い溜め息をついて微笑んだ。
「それはナルトが考える必要のない事じゃ。忘れなさい」
「はい」
「今日は疲れたじゃろう。ゆっくり休みなさい」
ヒルゼンさんはそう言って私に促した。
確かに、今日は初めて会う慣れない人達といっぱい接して少し疲れました。
素直にヒルゼンさんの言葉に甘えよう。
「うん。おじいちゃん、おやすみなさい」
「おやすみ、ナルト」
穏やかに送り出された私は、それっきりその出来事は忘れてしまいました。
後日、聞くところによると、私が日向に迷い込んじゃった件は、日向の侵入者に対する警戒を強めるきっかけになり、日向に忍び込んで日向ヒナタを攫おうとしていた雲隠れの忍び頭を無傷で捕らえ、木の葉を優位にして木の葉の日向は最強との名前を強める事に繋がったとか。
私は何も悪くないと、思います。
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