第九十三話 それぞれの神具その三
[8]前話 [2]次話
「六将星は防具を授かったな」
「わしもな」
メルヴィルは笑って話した。
「ルーの衣や」
「光の神のな」
「これもかなりの防御力や」
「属性への耐性もよおてな」
「ええわ、有り難いわ」
「これまでよりも遥かに防御力がよおなったな」
「ほんまな」
「わいは戦の神ヘムダルの鎧」
トウェインも言ってきた。
「これもや」
「相当なもんやな」
「同じや、防御力とや」
「耐性もやな」
「そや」
まさにというのだ。
「絶大や」
「そやな、自分等の守りが堅固やとな」
「どんな敵が出て来てもな」
「有利に戦える」
「その通りや」
「そう、あたい達は守りも得たのよ」
アレンカールも言ってきた。
「攻撃に加えてね」
「これまでのな」
「あたいにしてもね」
自分のことも話した。
「コアトリクエ頂いたし」
「ヘアバンドな」
「ええ、ヘアバンドとはいってもね」
それでもというのだ。
「これがとんでもないよ」
「防具やな」
「もうね」
それこそというのだ。
「絶大なよ」
「防御力があって」
「そしてね」
「属性への耐性も凄いな」
「そうよ、あたいと芥川ちゃんと」
「私もや」
シェリルも言った。
「ウングルを授かったわ」
「そやったな」
「そや、それでな」
そのうえでというのだ。
「その衣のはな」
「防御力が上がったわね」
「そうなったわ、ほんまな」
苦い顔で言うのだった。
「私も先の決戦ではや」
「防御力が足りへんで」
「決戦では後れを取って」
そうなってというのだ。
「それでや」
「エカテリーナちゃん達を倒せんかった」
「私等は攻撃力は高くて」
そうであってというのだ。
「知力、政治力、統率力もや」
「充分やったが」
「しかしや」
それでもというのだ。
「防御力が足りんかった」
「それで後れを取ってな」
中里が苦い顔で応えた。
「それでや」
「引き分けに持ち込まれた」
「そしてその引き分けはな」
「負けや」
自分達から見ればというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ