暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
臨海学校二日目
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ょ……」
「にゃはは、そう言うと思ったよん。んー、まあ、わかんないならわかんないでいいけどねー。そもそもISって自己進化するように作ったし、それに―――サンプルはもう一個あるしね」

 その言葉に織斑姉弟と篠ノ之が咄嗟に向いて逃げろと目で語る。
 だがそれをお構いなしに篠ノ之束がこっちに来た。

「ねぇ、ISを展開しなよ」
「……別にいいですけど」

 俺は諦めたように少し離れてディアンルグを展開した。

「う、嘘……」
「早い……代表クラスじゃない?」

 そんなことはどうでもいいんだよと思った。
 そしてそいつはコードを刺すと、

「え? あれ?」

 何故か疑問声。
 そしてしばらくするとスペックデータが現れた。

「……なんだろ、まぁいいや。それにしてもこのフラグメントマップはいっくんとも違うね。まぁいいや。今から分解すればいいんだし」

 そう言って俺を掴もうとしたところで視界から消えた。

「……大丈夫か?」
「あ、はい。まぁ、なんとかなってよかったです。最悪の場合は殺してましたから」
「軽々しく口にするな。今回は自業自得とはいえ、な」

 そう。織斑先生が天災を蹴り飛ばした。女とは思えないほどの凄い威力だ。

 そして気を取り直してか知らないが紅椿の性能テストを見ていると、

「たっ、た、大変です! お、おお、織斑先生っ!」

 山田先生がいつもより慌ててこちらに駆け寄ってきた。

「どうした?」
「こ、こっ、これをっ!」

 山田先生が小型端末を渡し、それを見た織斑先生の顔が曇る。

「特命任務レベルA、現時刻より対策をはじめられたし……」
「そ、それが、その、ハワイ沖で稼働していた―――」
「しっ。機密事項を口にするな。生徒たちに聞こえる」
「す、すみませんっ……」
「専用機持ちは?」
「さ、更識さん以外は動けます……」

 簪さんの名前が出て以降は俺たちの視線に気付き、手話でやり取りをしていた。

「そ、そ、それでは、私は他の先生たちにも連絡してきますのでっ」
「了解した。―――全員、注目!」

 その声に近くにいた生徒たちは一斉に振り向く。

「現時刻よりIS学園教員は特殊任務行動へと移る。今日のテスト稼働はは中止。各班、ISを片付けて旅館に戻れ。連絡があるまで各自室内待機すること。以上だ!」

 そして疑問の声があがるのを無視して織斑先生は本音の方に移動した。

「布仏、お前は荷物を持って谷本たちのいる部屋に移動しろ」
「は、はい!」

 なるほどな。一人じゃさみしいから移動させるということか。
 そして周りが行動しないので声を上げる。

「とっとと戻れ! 以後、許可なく室外に出たものは我々で身柄を拘束
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ