第三章
そして桐山霧夜は覚えていられない。
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が弱いからいけないんだ。現実を...、『僕』を見ろよ矮小共!僕を!...って僕だなんて女々しいなぁ。つらいよ~♪彼に会ったときから『僕』から「俺」にしたのに...。
そうだ、あの日から『僕』は自分なりに一人で、
[だらしなく]
[何も持たず]
[適当に]
[考えず]
[いいかげんに]
[無意味に]
[雑に]
[醜く]
[気づかれず]
[相手にされず]
[気持ち悪く]
[へらへら笑いながら]
[格好悪く]
[でも格好つけて]...、友達なんていなくても彼のように「俺」になって強く「生きて『逝く!』」って決めたじゃないか!
「あなた達を慰めてなんかいないわ。ただの皮肉よ」
あっっそ!うっさいなぁ!
まあ、でーももうなんでもいいやー。くはっ、もうどうでもいいかえろう。ふへっ、あっは、あははははは♪
「なぜ気持ち悪すぎる笑みを浮かべて唐突に立ち去ろうとしているのかしら?あなたにそんな権利はないと平塚先生が言っていたと思っていたのだけれど」
あああああ、なんで俺に気づく?おっかしいだろ?小学、中学と誰にも気づかれてなかった居ないも同然の『僕』に!
くそ、平塚先生の話は嫌だな。本当にあの人のことを言われると痛ぇな...。命が奪われる。
「生きて『逝く』」つってもまだ死にたくねぇからなぁ。ゴミはゴミらしく人様に迷惑かけて生きて逝きたい。全然、死にきれないからね。まだ足りない。
「なんか...楽しそうな部活だね。そこの人はちょっと頭おかしいかもだけど...」
由比ヶ浜がキラキラした目で俺と雪ノ下と比企谷を見ている。...タノシソウ?え、何?この子バカ?それともアホ?どっち?
てか俺のこと頭おかしいって言った?うん、その通りだ、君から見ればね...。
まぁ、なに言われてもいいんだけど。どうせ俺ゴミ野郎だし。...でも忘れんな。ゴミを「輩出」してんのは全部人間だ。俺は悪くない。ゴミが溜まりに溜まって君らに不快感を与えたり害を及ぼすのも全部こんな僕を「輩出」してしまった君たちが悪いんだよ?みんな、僕が生まれてドンマイ♪
「別に愉快ではないけれど...。むしろその勘違いがひどく不愉快だわ」
冷ややかな視線を由比ヶ浜に向けて雪ノ下は言う。凍りつくような瞳を向けられ由比ヶ浜はあわあわ慌てながらくくっ。あわあわあわ、てながらってあわ三つあるし...。ごめん超どうでもよかったよね。ごほん。雑すぎると話になんねぇや。今度は落ち着いて話すね。
由比ヶ浜は両手をぶんぶん振った。そして言った。
「あ、いやなんていうかすごく自然だなって思っただけだからっ!ほら、そのー、ヒッキーもクラスにいるときと全然違う
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