第三章
そして桐山霧夜は覚えていられない。
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俺は部室の前に着いていた。着いてはいたが入れてはいない。
いや、二、三分前には着いたんだけどね。あれなんですよ...。うふふふふ。
うん、俺がなに言ってるかわからない人、安心してほしい。俺もよくわからん。
べつに新たなス○ンド使いが現れたわけでも、もう一人の自分、ペル○ナが発現したわけでもない。雪ノ下と比企谷のラブコメが発展し、いや発展しすぎていてラブコメがサスペンスやホラーになってしまったわけでもない。本当にたいした事ではないんだ...。
あー、簡潔に結論を言おう。...今、部室の前にビッチがいる。
ただそれだけの事といってしまえばそうなんだが、俺はこういった人種とは関わったことがない。そのため上手く頭の整理が出来ないでいるのだ。...違うね。あらゆる人と関わったことなかった。
ちなみにペル○ナ風に言うなら今の俺のコミュステータス、捻くれぼっちの同級生、暴言垂れ流し美少女、ロリババア巨乳、あと親。...どうもこのままでは明日が閉ざされてしまう気がしてならない。
...え、財津?誰それ?...何々、材木座?なにそれ、俺知らない。あ!もしかして新しい豚の品種名かな?
まぁまぁ、今は豚の事は置いといて...、ってダメだ!すでに目の前に牝豚ビッチがいた!
まぁ取り合えず話しかけるか。嫌だなぁ...。でも気にしない。なにも気にしない。俺がぼっちでも表情が醜い根暗でも、ぐすっ。な、なにも気にしない。怖くない。キリヤ、ゼンゼン、コワクナイ。デモ、キモイ。
「あ、あの、奉仕部になにか用があるんですか?だったら入ってもらってもいい...」
「...」
女子...違った。メス☆ブタは何の反応も示さない。
...気づいた。俺気づいちった。最近自分から人に話しかけてこなかったから存在に気づいてもらえないんだ。
一回気づいてくれれば三分ぐらいは覚えていてくれるはず!おいおいどんなウル○ラマンだよ...。
...フフ。悲しい一人ボケ&ツッコミを披露してないで、さあLet's talking!
『そこでいつまでも突っ立ってないで早く入りなよ』
さぁ気づけよ俺に!
「...ここが奉仕部なんだよね?...」
会話不成立!彼女...違った。びっちさんは独り言を言うだけで俺の方を向いてすらいない!
ま、まさかこれが俺の異常なのか?...中二かよ。ちなみにどっちかと言うと、この能力は過負荷だと思いました。
それにこれは今日に限ったことじゃない。小学校のときは声を出せば普通にみんな振り向いた。影は薄かったけどな。...中学校からだ。声を出してもみんな気づかなくなった。どう考えても異常なことだ。でも、もう慣れたし。ぼっちにはすごい便利な...、体質?なのだろうか。
今は役に立つこ
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