暁 〜小説投稿サイト〜
『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
片恋 -あいしている-
[10/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
両腕の装甲の一部がせり上がり、出てきたのは機関砲。
背中のガトリング、そして両腕の機関砲からの一斉射撃により、接近は困難となった。
「これは…参ったな!!」
ガトリングだけなら捌き切れた。
だが機関砲が2つも追加されるとかなり厳しい。
しかし
「させないよ。」
その高速で迫り来る弾丸の嵐。
それらの隙間をさらに高速で走り抜けていくのはランスロット。
「この…ガキめ…!!」
「ごめんね。ガキはガキでも、キミより恋愛達者なんだよ、ねッ!!」
嵐をくぐりぬけ、ランスロットはそのまま真正面から激突する。
「相変わらず…硬いね。」
「当然だ。大和への愛で出来たこの鋼の身体、ナメてもらっちゃ困る!!」
「ふぅん…そう。」
拮抗する両者。
サーヴァントの突進を受けてもなお留まった山本のパワーも大したもの
さて、ここからどうするべきか。
俺も動いて加勢するべきかと考えたその時、
「…じゃあここはどうかな?」
「…!」
瞬間、ランスロットが消えた。
いや、消えたわけじゃない。
消えたと錯覚するほどのスピードで攻撃に転じ、距離を取ったのだ。
「ぐおぉっ!?」
直後、山本が片膝を付いた。
よく見れば膝のブースターが損傷し、バチバチとショートしている。
そうか…脚を…!
「クソガキがぁぁ…!何をしたァ!!」
「そんな鉄臭い身体になっても、弱点は人体と変わらないね。
関節
(
そこ
)
は愛じゃどうにもならなかったみたいだ。」
ランスロットが引き際に斬り裂いたのは脚部。正確には膝。つまりは関節を斬ったのだ。
いくら鎧が堅牢だとしても、関節部分は可動域の都合上守ることができない。
なら、刃でも十分なダメージは通る。
「いい加減…どけぇッ!!」
「ぐあぁっ!?」
脚部の関節を破壊され、ブースターも停止。
そこで武蔵も反撃に出る。
フレームの隙間から首元に刀を突き立て、深刻なダメージを与えた。
さらに
「それも邪魔!!」
「!?」
山本を蹴飛ばして抜け出せる隙間を作り、上へと跳ぶ。
そうしてすれ違いざまに背中とガトリングを繋ぐサブアームを叩き斬った。
「あ、ああ!あああああ!!!」
刺された首元からは何やらオイルのようなものが漏れ、慌てて抑えて止めようとしている。
「この…泥棒猫がァァァァァ!!!!」
空いている右手を振り上げる。
拳を握り締めると肘部分から杭が伸張。
成程、ロマン溢れるパイルバンカーまで備えているらしい。
「死にやがれぇぇぇーーーーーっ!!!」
しかし、そんなウスノロな攻撃を食らってあげるほど武蔵も呑気では無い。
「!!」
目にも止まらぬ斬撃。
その一
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ