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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
片恋 -あいしている-
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両腕の装甲の一部がせり上がり、出てきたのは機関砲。
背中のガトリング、そして両腕の機関砲からの一斉射撃により、接近は困難となった。

「これは…参ったな!!」

ガトリングだけなら捌き切れた。
だが機関砲が2つも追加されるとかなり厳しい。
しかし

「させないよ。」

その高速で迫り来る弾丸の嵐。
それらの隙間をさらに高速で走り抜けていくのはランスロット。

「この…ガキめ…!!」
「ごめんね。ガキはガキでも、キミより恋愛達者なんだよ、ねッ!!」

嵐をくぐりぬけ、ランスロットはそのまま真正面から激突する。

「相変わらず…硬いね。」
「当然だ。大和への愛で出来たこの鋼の身体、ナメてもらっちゃ困る!!」
「ふぅん…そう。」

拮抗する両者。
サーヴァントの突進を受けてもなお留まった山本のパワーも大したもの
さて、ここからどうするべきか。
俺も動いて加勢するべきかと考えたその時、

「…じゃあここはどうかな?」
「…!」

瞬間、ランスロットが消えた。
いや、消えたわけじゃない。
消えたと錯覚するほどのスピードで攻撃に転じ、距離を取ったのだ。

「ぐおぉっ!?」

直後、山本が片膝を付いた。
よく見れば膝のブースターが損傷し、バチバチとショートしている。

そうか…脚を…!


「クソガキがぁぁ…!何をしたァ!!」
「そんな鉄臭い身体になっても、弱点は人体と変わらないね。関節(そこ)は愛じゃどうにもならなかったみたいだ。」

ランスロットが引き際に斬り裂いたのは脚部。正確には膝。つまりは関節を斬ったのだ。
いくら鎧が堅牢だとしても、関節部分は可動域の都合上守ることができない。
なら、刃でも十分なダメージは通る。

「いい加減…どけぇッ!!」
「ぐあぁっ!?」

脚部の関節を破壊され、ブースターも停止。
そこで武蔵も反撃に出る。

フレームの隙間から首元に刀を突き立て、深刻なダメージを与えた。
さらに

「それも邪魔!!」
「!?」

山本を蹴飛ばして抜け出せる隙間を作り、上へと跳ぶ。

そうしてすれ違いざまに背中とガトリングを繋ぐサブアームを叩き斬った。

「あ、ああ!あああああ!!!」

刺された首元からは何やらオイルのようなものが漏れ、慌てて抑えて止めようとしている。

「この…泥棒猫がァァァァァ!!!!」

空いている右手を振り上げる。
拳を握り締めると肘部分から杭が伸張。
成程、ロマン溢れるパイルバンカーまで備えているらしい。

「死にやがれぇぇぇーーーーーっ!!!」

しかし、そんなウスノロな攻撃を食らってあげるほど武蔵も呑気では無い。

「!!」

目にも止まらぬ斬撃。
その一
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