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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
片恋 -あいしている-
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人の頭のようなものが見えた。
「お前に見せるのは恥ずかしいが、仕方がない。見せてやろう。」
そう言うと山本は胴体の装甲を展開。
内部の様子が明らかになるが、そこにあるのは精密機器などではなく…
「これが、今の俺だ。」
培養ポッドのようなものに入れられた、手足の無い老人がいた。
表情はなく、体の至る所にはコードが突き刺さっている。
ソレはロボットのパイロットではなく、まるで部品≠フような扱いだった。
「今の俺…だと?」
「そうだ。そこの泥棒猫の言う通り、確かに俺はあそこで自爆した。」
どうやら、自爆したのは本当のようだ。
武蔵は嘘は付いていない。
しかし、
「俺は奇跡的に生還したのだ。しかし手足は無くなり、身体も80代の老人とさほど変わらないものへとなってしまった。」
奴は、生き残った。
「俺は、ここであることに気がついたんだ。」
「俺を殺す。そうだろう?」
俺の返答に対して、山本は首を横に振る。
「そうだが、違う。俺の真の目的はだな…大和、お前を愛する事にあるのだと気付いたんだ。」
……?
理解が追いつかない。
おそらくここにいる誰もが、その飛躍し過ぎた思考に追い付けていない。
「仕事のできないお前に対し、俺はいつも真摯に向き合っていた。気付けばお前のことばかり考えていたし、仕事の時も飲みに行く時もいつも一緒だった…。」
何か懐かしむように思い出を語るがこちらは少しも思い出したくもないし長話に付き合っている暇もない。
「そこで気付いたんだ。お前に抱く感情は憎しみ≠ネんかじゃない。愛≠ネんだと。」
「……。」
「叱るのも愛≠艪ヲ。殴るのも愛≠艪ヲ。若者言葉で言うパワハラとやらも愛≠艪ヲ!
本気で嫌いならば、1秒たりともお前と一緒にいたくないはず。しかし、会社にいる時はほとんど一緒だ。俺は気付いたのだ。お前に対するこの大きな感情は、混じり気のない純粋な愛≠ネのだと…!!」
言葉が出ない。
俺を愛する?どの口が言っている。
叱咤するのは愛ゆえ?
殴りつけるのも愛ゆえ?
ふざけるな。いつの時代の教師だ。
「笑えるね。そんな愛。」
と、半ば引いているとランスロットが前に出た。
「痛みをもたらすことが愛?人に不快な思いをさせることが愛している証明?だいぶ自己中心的な愛し方。聞いてるだけで反吐が出るよ。」
「なんだ貴様。女は黙っていろ!!俺と大和の男の領域に入るんじゃ」
「いいや黙らないね!!!」
ぴしゃりと黙らせる。
「彼から聞いたよ。昔も今も、死ぬほど迷惑かけてるんだってね。そんな一方通行な愛し方、僕が否定してあげるよ!!」
と、啖呵をきったランスロット。
そ
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