暁 〜小説投稿サイト〜
『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
片恋 -あいしている-
[5/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
よ」
そうランスロットの凛とした声が響いたとほぼ同時に、俺達の近くにいた、財団の兵士達のマシンガンが真っ二つに斬れた。その数、5丁を越えた。
「嘘だろ!?」
「ここは戦場だろう?僕に斬られるくらいに棒立ちしてる方が不味くない?」
そうして、ランスロットの乱入という、冷水を被った後の戦場は、更なる業火によって激化した。
「…では改めて、覚悟!!」
加勢に乗っかる形で戦闘を再開。
隊員達は律儀に雄叫びを上げながら突撃して来た。
「ぐあぁっ!!」
少し緩んだ空気はいつものように張り詰める。
迫り来る隊員は次々に斬り捨てる。
隣の武蔵もそうだ、
刃物のように冷たい表情で、無慈悲に斬っていく。
「…。」
横にちらりと目をやる。
そこにいるのは悠里、そしてサーヴァントのランスロット。
「こいつ、早す──」
凄まじい≠フ一言だった。
隊員の一人が言い切る前に懐に潜り込み、その手甲で殴りつける。
小さい身体だが、その分速い。
さらにその上、攻撃も重い。
今の殴打で大の大人が吹っ飛び、列車の壁をへこませた。
「こっちのマスターはいくらか弱い!!サーヴァントを攻めるな!マスターから殺──」
「させない。」
手甲からブレードが展開し、目にも止まらぬ早さでマスターに銃を向ける隊員に襲い掛かる。
瞬間、彼らの銃は細切れに。
唖然とする隊員達。
いつの間にか背後にいるランスロットに気付き、ナイフで接近戦を挑もうとする。
だが、
「あ…れ…?」
「ぐ…がはっ!?」
気付かぬうちに切り裂かれていた腹部から血を流し、倒れた。
「僕、強いでしょ。」
と、横目で見ていた俺に気付き、自慢げにウインクする。
「ああ、強い。」
やってくる隊員を斬り捨て、そう返した。
「私も強いですけどね!!!!」
「分かっている。」
負けていられないと武蔵も次々に倒していく。
「面白いね。じゃあ僕とどっちが強いか競争してみる?」
「臨むところ!!」
ランスロットに勝負を吹っ掛けられ、可哀想なくらい隊員が何も出来ず死んでいく。
「まだまだァ!!」
ふたりが片付けてくれているとはいえ、まだ隊員はいる。
慈悲はくれてやらない。
いや、殺し切ることが慈悲とも言えるだろうか?
何も成せずおめおめと帰れば即死刑。
そして殺されれば無茶苦茶な上司からの解放。
なら、殺す方が優しいのではと思えてしまう。
そうして襲い来る隊員達を難なく斬り捨てていると、
「…!!」
一際大きなヘリの音。
その直後、
「!!」
天井を突き破り、何かが落下してきた。
巻き上げられた煙に顔を覆い、目を細めて正体を
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ