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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
片恋 -あいしている-
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よ」

そうランスロットの凛とした声が響いたとほぼ同時に、俺達の近くにいた、財団の兵士達のマシンガンが真っ二つに斬れた。その数、5丁を越えた。

「嘘だろ!?」

「ここは戦場だろう?僕に斬られるくらいに棒立ちしてる方が不味くない?」

そうして、ランスロットの乱入という、冷水を被った後の戦場は、更なる業火によって激化した。


「…では改めて、覚悟!!」

加勢に乗っかる形で戦闘を再開。
隊員達は律儀に雄叫びを上げながら突撃して来た。

「ぐあぁっ!!」

少し緩んだ空気はいつものように張り詰める。
迫り来る隊員は次々に斬り捨てる。
隣の武蔵もそうだ、
刃物のように冷たい表情で、無慈悲に斬っていく。

「…。」

横にちらりと目をやる。
そこにいるのは悠里、そしてサーヴァントのランスロット。

「こいつ、早す──」

凄まじい≠フ一言だった。
隊員の一人が言い切る前に懐に潜り込み、その手甲で殴りつける。
小さい身体だが、その分速い。
さらにその上、攻撃も重い。
今の殴打で大の大人が吹っ飛び、列車の壁をへこませた。

「こっちのマスターはいくらか弱い!!サーヴァントを攻めるな!マスターから殺──」
「させない。」

手甲からブレードが展開し、目にも止まらぬ早さでマスターに銃を向ける隊員に襲い掛かる。
瞬間、彼らの銃は細切れに。
唖然とする隊員達。
いつの間にか背後にいるランスロットに気付き、ナイフで接近戦を挑もうとする。
だが、

「あ…れ…?」
「ぐ…がはっ!?」

気付かぬうちに切り裂かれていた腹部から血を流し、倒れた。

「僕、強いでしょ。」

と、横目で見ていた俺に気付き、自慢げにウインクする。

「ああ、強い。」

やってくる隊員を斬り捨て、そう返した。

「私も強いですけどね!!!!」
「分かっている。」

負けていられないと武蔵も次々に倒していく。

「面白いね。じゃあ僕とどっちが強いか競争してみる?」
「臨むところ!!」

ランスロットに勝負を吹っ掛けられ、可哀想なくらい隊員が何も出来ず死んでいく。


「まだまだァ!!」

ふたりが片付けてくれているとはいえ、まだ隊員はいる。
慈悲はくれてやらない。
いや、殺し切ることが慈悲とも言えるだろうか?
何も成せずおめおめと帰れば即死刑。
そして殺されれば無茶苦茶な上司からの解放。
なら、殺す方が優しいのではと思えてしまう。

そうして襲い来る隊員達を難なく斬り捨てていると、

「…!!」

一際大きなヘリの音。
その直後、

「!!」

天井を突き破り、何かが落下してきた。

巻き上げられた煙に顔を覆い、目を細めて正体を
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