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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
片恋 -あいしている-
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この列車と並走している。
さらに上にはヘリもいる
そしてそんな乗り物達の側面にはもう二度と見たくもなかった文字、『葛城財団』の4文字があった。
「嗅ぎ付けて来たか…。」
ひとまず部屋から出ると、同乗している乗客達はみな落ち着きがなく、不安そうに窓を見ている。
悪名高い葛城財団がこの列車を包囲しているんだ。
不安にならない方がおかしい。
「大和さん!」
「堂本、柏原。それにブーディカも。」
事の事態をいち早く察知し、とっくに行動していた彼らが俺たちの方へやってくる。
「いやぁ、嫌な予感ほどよく当たるものですね。」
やや引きつった笑顔で柏原はそう呟く。
「とりあえずここの車両以外の避難は済ませてあります。」
「助かる。」
そうして柏原達は迅速に動いてくれたようで、乗客達は前の車両の方へと避難させてくれていた。
そうしてブーディカが、この車両の乗客達を避難誘導すべく動く。
「みんなこっち!荷物は必要最低限に!どうしても必要な物だけ持って行って!!」
何があるか分からないし、いざ戦うことになったら戦えない一般人がいてはこちらが動きづらくなってしまう。
それを先読みして彼らは避難誘導をしてくれていた。
まぁ最も、奴らが来たからには戦う以外の道はほぼないようなものではあるが、
「…来た!!」
次の瞬間、隊員が窓ガラスをぶち破って転がり込んでくる。
すぐさま刀を抜き、ともかく排除させてもらう。
「やはりいたな…!竜胆大和ォ!!」
この気迫は…恐らく山本の部下だった者達だろう。
「隊長が来るまで、俺達で竜胆大和の戦力を出来るだけ削ぐ!いいな!!」
「「はい!!!」」
隊員の一人がそういい、全員がマシンガンをかまえる。
隊長?新しい上司でもついたのか?
そんなことは至極どうでもいいこと。頭の隅に追いやり、俺と武蔵は駆ける。
「覚悟ォォォォ!!!」
力の限り叫び、マシンガンを乱射しながら一人が突っ込んでくる。
相変わらず己の怪我のことは考えず、まるで特攻兵のように突っ込んでくる。
奴はもういないのに、何が彼らをここまでそうさせるのか。
「死ねぇぇぇ!!!」
マシンガンを乱射する隊員達。
弾はバラけ、狙いは俺達だけでなくこのままでは避難途中の乗客が流れ弾をくらってしまう。
しかし、
「あぶないなぁもう!!」
その流れ弾を防いだのはブーディカだった。
「ブーディカ…!!」
「こっちの事は私とマスターでなんとかする!だから流れ弾は気にしないで存分に暴れて!!」
「感謝する。」
盾で流れ弾を防ぎ、俺達が捌ききれない奴らはブーディカが始末する。
ここは彼女
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