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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
片恋 -あいしている-
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瞬で奴の腕を、その脆い関節を斬り捨てた。
「あ…ぐあぁぁぁぁっ!?」
肘から先が消失し、慌てふためく山本。
「何が愛している≠セ!何が抱きしめてやる≠セ!」
続けざまに、無防備になった胴体に二刀が叩きつけられる。
「さんざん苦しめておいてそれが愛=I?聞いて笑わせる!!お前程度に愛を語る資格なし!!よって斬る!!」
斬る、斬る、斬る、斬る。
火花を散らしながら弾かれるも、武蔵はそれでも斬る。
装甲は、へこみつつある。
段々と限界を迎えつつある。
「僕も混ぜてよ。」
さらに追い打ちをかけるかのごとく、ランスロットも加わる。
斬撃と殴打の嵐。
何もすることが出来ない山本は、ただ己の耐久性に祈るのみ。
だが神は残酷だ。
そんな彼の儚い願いを嘲笑うかのように、
「あ、あぁっ!!」
装甲はひしゃげ、剥がれ、ついに本体の入っている培養ポッドがあらわになった。
「やめろ!見るな!見ないでくれ大和!!こんな恥ずかしい姿!お前に見せたくはなかった…!!」
割れないあたり一応は強化ガラスなのだろう。
しかし、サーヴァント二騎の攻撃を受け続けられるほど頑丈ではないらしい。
やがてヒビが入り、中に満たされた液体が零れ出ていく。
「ランスロット!!」
そうしていると、背後から悠里の声。
「最後尾までヤツを押し出せ!!」
「…?」
「保管庫だ!!そこに米粉があったろ!!」
「……あぁ。そういうこと。」
マスターの声に、瞬時に何かを理解したランスロット。
そうして彼女は、
「それじゃあ、あとは僕の仕事。」
ブレードを展開し、山本に突き刺すと。
「!!」
そのまま最後尾の車両まで突き進んで行った。
「あの巨体を…!?」
「あの馬鹿力…小さな身体のどこから出ているんだろうな…。」
マスターの声を聞き、ランスロットは何をするつもりなのか。
彼女の身体能力の高さに感心しつつも、俺と武蔵は彼女の行動の真意を確かめるべく、後を追うことにした。
「ぐ、ぐおおおおおおおおおお!?」
辺りのものを破壊しながら、ランスロットと山本は次々と車両を通り過ぎていく。
そうして最後尾の車両に辿り着くと、ランスロットはブレードを収納し、山本を強引に投げ出した。
「あっ、がぁっ!!」
乱暴に放り投げられ、そこに積まれていた何十もの袋が巻き込まれて破けてしまう。
「ま、前が…クソっ!!目くらましか!!」
中身の粉が舞い上がり、周囲が見えなくなる。
その正体は米粉。
新人のコックが誤発注して大量にあった米粉である。
「くそ!!どこだ!!どこにいるクソガキィ!!!」
カメラアイはアテにな
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