SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
ゲイザーの呼びかけ
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ゲイザーは《聖剣騎士団》の副団長だった男だ。本来のメンバーではなく、シャノンがスカウトしてきた人物だった。彼は超一流の体術スキル使いだっただけではなく、優秀な情報屋だった。
俺は折れてしまった<草薙の剣>の代わりを探すため、彼の助力をこうメッセージを打った・・・。
*
「セモン、起きてよ」
「う〜ん・・・あと10分・・・」
「もう!ごはん冷めちゃうじゃない!せっかく作ったのに・・・」
「うう・・・」
俺は眠い目をこすりながらのそのそベットから起き上がった。目の前には、いつもの普段着の上に、エプロンをつけたコハクが立っていた。
「おはよう・・・コハク・・・」
「・・・おはよう、セモン」
コハクは早く来てね、と言い残すと、隣のリビングへと戻って行った。
コハクに告白されてから、3日が経っていた。俺達は元《聖剣騎士団》ギルドホームだった所を改装し、ホームとして使っていた。2日前にキリトとアスナがやってきて、『結婚した』といいに来たほかには(その時には、特にアスナに賞賛の言葉を投げかけまくっておいた。コハクがうらやましそうな眼を二人に向けていたのはきっと気のせいだろう。)来客はなかった。
「ふぁ〜あ、今日の朝飯はっと・・・」
リビングの方に行くと、コハクの用意した朝食がずらりと並んでいた。主にサンドイッチなどが目立つが、じつはあれにはこの世界で、おそらく数人しか開発に成功していないであろう《醤油》(に似た何か)や《マヨネーズ》(に似た何か)などが使われている。俺の知る限りでは彼女のほかにはアスナしかいない。
「そういやコハク、いつの間に料理スキルなんてあげてたんだ?」
「・・・最初っからよ。リアルでも趣味だったから・・・」
「へぇぇ〜!」
「い、意外で悪かったわね!!・・・どうぞ。召し上がれ」
「いっただっきま〜す!」
*
「・・・そういえば、来たの?ゲイザーさんから返事・・・」
食後、コハクが聞いてきた。
「ああ。昨日の夜にな。『心当たりがあるから54層に来い』だってさ」
「54層・・・」
俺も少し思いを巡らす。確か54層は巨大な狼系のMobが出現する地帯だったはずだ。損な何があるというのだろう。
「・・・とりあえず、行ってみないことにはわからないよ。ゲイザーさんは今夜来いって言ってるから、それまでに準備しとかなくちゃな」
「そうね。・・・なつかしいなあ・・・半年ぶりかぁ・・・元気かな、ゲイザーさん」
「ああ・・・」
俺もゲイザーのうなじでまとめ上げられた、長い銀髪の壮麗な顔を思い出していた。
「さて、一応応急のアイテムとか武器とかは・
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