第九十二話 最上階その八
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「人も生きものも神霊も無限にだ」
「成長出来ますね」
「そうだ、だからな」
それでというのだ。
「主達もさらにだ」
「成長出来ますね」
「レベルは無限に上がり」
そうなりというのだ。
「ステータスも特技もだ」
「同じですね」
「成長に限りはない」
決してというのだ。
「文明の進歩も然りだ」
「無限ですか」
「進歩しようと願い」
そうしてというのだ。
「努力すればな」
「無限にですね」
「進歩するのだ」
「文明も」
「これで終わりということはない」
決してというのだ。
「限界と思ってもな」
「さらにですね」
「進歩出来るのだ」
「それも無限に」
「そなた達が起きた世界でもそうでな」
「こちらの世界もですね」
「同じだ、そして人も生きものも神霊もだ」
命ある者達もというのだ。
「努力すればな」
「それ次第で、ですね」
「無限に成長出来るのだ」
「この世界を救うだけの力を得ても」
「まだな」
さらにというのだ。
「成長出来るのだ」
「そうですか」
「若し何処までも成長したいなら」
それを願うならというのだ。
「修行に専念することだ」
「そうすればですか」
「その中で不老不死に至れば」
そうなればというのだ。
「もうだ」
「永遠にですね」
「成長出来る」
「そうですか」
「仏教では解脱があるが」
素戔嗚尊はこのことも話した。
「こうなればまさにだ」
「永遠にですね」
「成長出来るのだ」
「解脱が終わりやなくて」
「そこからな」
さらにというのだ。
「永遠に成長出来る」
「最終解脱というものはあらへん」
シェリルも言ってきた、日本に来てから仏教にも増えてそのうえで学び知って来たことの一つである。
「そうですね」
「そうだ、最後に解脱した者なぞだ」
「誰も言えへんですね」
「そして解脱してもな」
「それで終わりやないので」
「二重の意味でだ」
「最終解脱はないですね」
こう神道の神に言った。
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