第59話
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人の俺達からすれば重要な位置にいる人物なのは事実じゃねぇか。」
「え…………み、”南カルバード総督”のご息女という事は…………」
「まさかのメンフィルの皇族かよ!?」
「はい。ちなみにアルフヘイム卿には双子の姉君がいらっしゃいまして、その方はプリネ皇女殿下専属侍女長兼親衛隊長を務めていまして、”蒼黒の薔薇”という異名を世間に轟かせています。」
「”蒼黒の薔薇”…………戦士団でも聞いたことがあります。」
苦笑しながら答えたセレーネにヴァンが呆れた表情で指摘するとヴァンの指摘を聞いてセレーネの正体を察したアニエスとアーロンは驚きの表情でセレーネを見つめ、リゼットの補足説明を聞いたフェリは真剣な表情でセレーネを見つめながら呟いた。
「それで?この時期にセレーネお嬢さんがこのバーゼルに現れた理由は…………やっぱ”A”の件か?」
「はい。この後ラヴィさん達と合流して情報交換をすることになっていますわ。」
「!”A”の件に関わっている上、ラヴィさん達”北の猟兵”の方達と情報交換をするということは…………」
「アンタもメンフィル側の”エースキラー”の一員か。」
ヴァンの質問に答えたセレーネの答えを聞いてセレーネがエースキラーの一員であることに気づいたアニエスは目を見開き、アーロンは真剣な表情でセレーネを見つめて呟いた。
「ええ。…………今までの皆さんの”出張”の件を考えれば、お互いに協力し合う機会が訪れる事も十分に考えられますから、その時はよろしくお願いしますわね。――――――それではわたくしはこれで。」
「――――――セレーネお嬢さん、一つだけ確認させてくれ。」
「?」
2人の確認に応えてヴァン達を見回して微笑んだセレーネはその場から立ち去ろうとしたがヴァンがセレーネに声をかけると立ち止まって首を傾げてヴァンへと振り向いた。
「セレーネお嬢さんがこのバーゼルで活動しているって事はお嬢さんの”お兄様”もお嬢さん同様”エースキラー”の一員で、バーゼルで活動しているのか?」
「勿論ですわ。…………とは言っても、お兄様は”本来の仕事”の関係で”今日はバーゼルで活動していませんわ。”」
「やっぱりかよ…………それと、このバーゼルを活動する関係でセレーネお嬢さんもそうだが、お嬢さんの母親や”お兄様”に頼る機会があるかもしれねぇから、互いの連絡先を交換してもらってもいいか?」
「ええ、構いませんわ。」
そしてヴァンとの連絡先を交換したセレーネはその場から立ち去った。
「あの、ヴァンさん。セレーネさんの”兄”という方は一体…………」
「あのお嬢サマには双子の姉がいるって話だが、”兄”もいるのか?」
「いや、セレーネお嬢さんの”お兄様”と
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