第九十二話 最上階その二
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「実際にや」
「今から行くな」
「さて、どんなとこか」
「ほんまに見てのお楽しみやが」
「緊張するな」
「そやな」
「緊張しても悪いことにはならへん」
シェリルはそれならと言った。
「それやとな」
「安心出来るな」
「そやな」
「ああ、もう戦は終わってな」
芥川はシェリルに応えた。
「後は最後や」
「それだけやとな」
「もうな」
それこそというのだ。
「安心出来るわ、勝って兜ので油断はあかんが」
「安心が出来るな」
「どんなところに行くかが気になるだけで」
問題はというのだ。
「それでや」
「危険はないとな」
「それだけ安心出来るわ」
「ほんまそうやな」
シェリルは微笑んで頷いて言った。
「これからは」
「最後の最後にな」
「行こうな」
「そうしよな」
「何かね」
アレンカールはここでこう言った。
「あたい達塔に入る前よりも強くなったって」
「実感するな」
「ええ、何万階も登って」
そうしてとだ、リーに応えた。
「神霊さん達と戦って」
「神霊さん達の従者の人達ともな」
「獣やモンスターともだったし」
「多くの戦を経てな」
「その分ね」
「強うなったな」
「そうよね、ただレベルが上がって」
そうしてというのだ。
「ステータスが上がって特技のレベルもで」
「特技が増えた」
「そういうのだけやなくてね」
「心もやな」
「強うなったってね」
「実感するな」
「それもかなりね、多分ね」
アレンカールは考える顔になって話した。
「この塔は登って戦うことでね」
「身体も心も成長させる」
「そうした場所ね」
「そやな」
リーもまさにと返した。
「神霊さん達が恩恵を与えるんやなくて」
「試練を与えてね」
「それを乗り越えることによってな」
「成長する場所ね」
「そして私達はや」
「ここまできて」
そうしてというのだ。
「成長したのね」
「身体も心もな」
「そうね」
「努力せんと何もならへん」
綾乃は言った、綾乃も塔に入る前よりも身体も心も成長していることを実感している。そのうえで言うのだった。
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