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神々の塔
第九十一話 最後の戦を終えてその十三
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「カルーアミルクとか」
「ああ、あのお酒な」
「それかワインやね」
「ワインはスイーツにも合うさかいな」
「そういうの飲みながら」
 そのうえでというのだ。
「ほんまね」
「楽しむな」
「アイスとかケーキとか」
「杏仁豆腐もええしな」
「ドーナツもね、和菓子にしてもええね」
「綾乃ちゃん餡蜜とか善哉も好きやな」
「うちお酒好きやけど」
 見れば今度はウイスキーを飲んでいる、水割りである。
「甘いもんも好きやし」
「どっちもやな」
「ほんまにワイン飲みながら」
 そうしつつというのだ。
「ケーキもやで」
「食べられるな」
「そうやしね」
「デザートの時もやな」
「飲むで」
「そうするな、ほなそろそろ普通の料理食べ終えるし」
 見れば殆ど残っていない、残っていてもあと一口というものが数皿程度だ。
「デザートにな」
「移ろうね」
「白玉が入った餡蜜にしよか」
 中里は自分が食べるものはそれとした。
「黒蜜たっぷりかけた」
「それええね」
 綾乃もそのメニューに笑顔で応えた。
「ほんまに」
「ああ、他にも色々とな」
「あるね」
「和風でも善哉もあればお汁粉もあって」
「お饅頭にお団子に羊羹に」
「ういろうかてな」
 この和菓子もというのだ。
「あるで」
「そやねんね。うちういろうも好きやねん」
「綾乃ちゃん羊羹好きでな」
「ういろうもやで」
「それで食べるな」
「あれば。ほなね」
「ういろう食べるか」
「次は」
「そうするか」
「白、黒、抹茶、小豆、コーヒー、柚子、桜ってあるけど」
 ういろうにはというのだ。
「何食べるかは」
「その時次第やな」
「そうなるわ」
「そやね、ほなね」
「デザートはういろうもやな」
「楽しく選んで」
 その七つからというのだ。
「そのうえで」
「食べるんやな」
「そうさせてもらうで」  
 こう言ってだった。
「喜んで」
「ほんま喜んでな」
「今は飲んで食べへんとあかんね」
「ああ、ほな僕もな」
 中里は笑顔で言った。
「ういろう食べるわ」
「そうするんやね」
「ここは七つをそれぞれ薄く切ってもらって」
 そうしてというのだ。
「皆食べようか」
「それええね」
 綾乃は中里のその食べ方について述べた。
「ほなね」
「綾乃ちゃんもそうして食べるか」
「そうさせてもらうわ」
 笑顔で言ってであった。 
 綾乃は七つのういろうとそれぞれ薄く切ってもらって出してもらった、そして最初にその食べ方を言って実践している中里と一緒に食べた。そのうえで酒を飲み宴をデザートの時も心ゆくまで楽しんだのだった。宴は彼女以外全員がその場で酔い潰れるまで行われた。


第九十一話   完


    
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