第九十一話 最後の戦を終えてその八
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「料理がな」
「そやね、嬉しいことに」
「綾乃ちゃんの好きなお刺身もあってな」
「他にも色々と」
「有り難いことや」
「お料理も沢山あって」
「ほんまにな」
「お酒も色々あってな」
施は海老蒸し餃子を自分のところに持ってきて言った。
「楽しめるしな」
「大吟醸以外にもね」
「ワインもビールもあってな」
「他にもあるね」
「桂花陳酒とかもな」
「それも美味しいね」
「そうやしな、戦が終わった」
施はそれでと話した。
「それを祝って」
「今日はもうとことん食べて」
「飲んでな」
「楽しもうね」
「飲むわよ」
アレンカールはビンガのロックを手にしている、そのうえでの言葉だった。
「ほんまにね」
「アレンカールちゃん最初はそれやね」
「そう、ビンガよ」
「それ飲むんやね」
「最初に強いお酒飲んで」
そうしてというのだ。
「そのうえで」
「他のお酒飲むんやね」
「そうするわ」
「そうするんやね」
「ええ、まあ綾乃ちゃんはどのお酒飲んでも」
「どんな強いお酒を幾ら飲んでもな」
シェリルはガーリックシュプリングを食べつつ言った。
「酔わへんな」
「そうなのよね」
「ほんま蟒蛇や」
「八岐大蛇の主だけあって」
「お酒強いわ」
「めっちゃね」
「そういえば八岐大蛇は酔い潰れたな」
中里は神話にあるこのことを話した。
「そやったな」
「それが綾乃ちゃんはな」
「酔わへんな」
中里は鱚の天婦羅を食べつつ応えた。
「全く」
「そやな」
「そう思うとな」
「綾乃ちゃんは蟒蛇以上やな」
「そこまで強いな」
「お酒大好きで」
綾乃は何処からか愛用の大杯を出してそこに並々と入れた大吟醸をぐびぐびと飲んでから中里に応えた。
「それでよお飲むけど」
「酔う体質やないな」
「酔っても」
そうなるがというのだ。
「酔い潰れへんねん」
「意識は常にあるな」
「そやねん」
「二日酔いにもならへんしな」
「全く」
「それがや」
まさにというのだ。
「お酒に強いってことや」
「そやねんね」
「そしてな」
中里はさらに話した。
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