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神々の塔
第九十一話 最後の戦を終えてその七

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「うちは」
「四人と一緒に食べた鯛といいやな」
「鮪もハマチも好きで」
「他のお魚もやな」
「鯖もやで」
「九州やな」
 鯖の刺身と聞いてだ、シェリルは笑顔で応えた。
「あっちでは鯖を生でも食べるな」
「美鈴ちゃんに教えてもらって食べて」 
 九州生まれの彼女にというのだ。
「実際美味しかったで」
「そやねんな」
「それでここでもやで」
「お刺身食べるな」
「丁度てっさあるし」
 見ればテーブルの上にはそれがあった、河豚の刺身であり関西では河豚は当たると死ぬので鉄砲と呼ばれそれを略しててっさと呼ぶのだ。
「これ頂くわ」
「河豚やな」
「やっぱりええわ」
「河豚は美味しいな」
「うち河豚自体大好きやで」
「僕は豆腐貰うわ」
 中里はそれだと言った。
「冷奴な」
「お豆腐もあるな」
 リーはその冷奴を見て応えた。
「これやな」
「ああ、最初はあっさりとな」
「冷奴食べてやな」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「色々食うわ」
「そうするな」
「お酒は芥川と同じでな」
 それでというのだ。
「大吟醸や」
「それにするか」
「そうするわ」
「うちも大吟醸にするで」
 綾乃も言ってきた。
「最初は」
「三人一緒やな」
「そしてな」 
 それでというのだった。
「心ゆくまで飲むで」
「そうしよな」
「いや、お酒飲めるのが」 
 綾乃はにこにことしつつ話した。
「一番嬉しいわ」
「そういえば綾乃ちゃんお酒何でも飲むな」
 トウェインはスペアリブを前にして綾乃に言った。
「安くても高くても」
「お酒飲めたらね」
「それでええか」
「そやねん」 
 こう言うのだった。
「ほんまに」
「こだわらへんか」
「贅沢は言わへんし」
 一切興味ないという口調であった。
「飲めたらやで」
「それでええんやな」
「そやねん、そして」
 それでというのだ。
「大吟醸もやで」
「飲みたいからやな」
「丁度あるさかい」
「飲むか」
「そうさせてもらうわ」
「それで幾らでも飲むんやな」 
 メルヴィルはティーボーンステーキを前に置きつつ話した。
「そやな」
「今もやで」
「そやな」
「ほな飲もうね」
「食ってな、しかしほんま色々あるな」
 羅は刀削麺を前にして言った。
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