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神々の塔
第九十一話 最後の戦を終えてその四

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「食べたいわね」
「それもええな」
「そうよね」
「ああ、ほな今度の宴はデザートもな」
「かなり食べるわね」
「流石にな」
 ここで中里はこうも言った。
「吐いてまた食べる」
「ローマの宴ね」
「それかフランス貴族のな」
「そうした宴はせえへんわね」
「満腹になったらな」
「それで終わりや」
 リーが言って来た。
「起きた世界でもこっちの世界でもそやろ」
「僕等はな」
「欧州組もな」
 ローマの歴史を受け継ぐ彼等もというのだ。
「満腹になったらな」
「終わってるな」
「実は吐いてまで食べるのはな」
 そうして胃を空にして食べるのである。
「胃液は強酸でそれが歯に来るからな」
「歯によおないな」
「しかも折角食べたのにな」
 そうしたがというのだ。
「栄養にならへん」
「ええことやないな」
「そやからな」
「僕等の誰もせんな」
「食べるのは栄養補給でもある」
 リーはこのことも指摘した。
「かく言う私も甘いものは好きや」
「よお果物やお菓子食べてるな」
「フルーツケーキとか好きでな」 
 そうであってというのだ。
「パフェも好きや」
「そやな」
「それでもな」
「吐いてまで食べることはせんな」
「そや、満腹になればな」
「それで終わりやな」
「そうしてるわ」
 実際にというのだ。
「私もな」
「そうしてるな」
「そしてな」
 アレンカールはさらに話した。
「羊羹とかういろうもな」
「和菓子も好きか」
「ああ、三色団子かてな」
 こちらもというのだ。
「好きや、ゼリーもな」
「日本のゼリーやな」
「お茶菓子にするな」
 そうしたというのだ。
「水気の少ない寒天が強いな」
「あれええやろ」
 芥川が笑って応えた。
「あれもゼリーでな」
「美味しいな」
「お饅頭とか洋館もええが」
「ああしたゼリーもええな」
「そういうのも食べてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「楽しむもんやな」
「そや、そしてな」
 それでというのだった。
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