第九十一話 最後の戦を終えてその二
[8]前話 [2]次話
「まずくるやろ」
「自分杏仁豆腐好きやな」
「大好きや」
中里に否定せずに答えた。
「マンゴープリンとかもええけどな」
「中華のデザートではやな」
「わしとしては一番や」
「そうやねんな」
「それでデザートはな」
それはというのだ。
「杏仁豆腐があれば」
「ええな」
「そや、あるやろな」
「あるやろ」
中里はこう返した。
「中国の料理もあってな」
「デザートもあるとか」
「もうな」
それこそというのだ。
「杏仁豆腐はな」
「外せへんか」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ほんまな」
「それはあるわ」
「そやねんな」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「楽しんでな」
「食えるか」
「デザートの時にな」
「自分は杏仁豆腐もええが」
施はこう言うのだった。
「アイスキャンデーがええな」
「それか」
「北極のな」
「大阪名物やな」
「ああ、あの甘くて冷たい」
そうした味わいのというのだ、尚北極が創業したのは昭和二十年のことでこの頃は難波に甘いものを扱う店は少なかったらしい。
「あれがな」
「食いたいか」
「そう思ってるわ、中華は杏仁豆腐やとな」
「自分も思うか」
「それと桃饅頭やが」
それと合わせてというのだ。
「全体で言うとな」
「アイスキャンデーか」
「そや、北極のな」
「それやねんな」
「みっくちゅじゅーちゅ飲みながらな」
そのうえでというのだ。
「食いたいわ」
「飲みものはそっちやな」
「そう思ってるわ」
「ドーナツなんかあるとな」
メルヴィルも言ってきた。
「ええな」
「自分はデザートはそれか」
「ああ、カラフルなケーキとな」
中里に微笑んで話した。
「ドーナツやな」
「それか」
「この塔での戦が終わった祝いの宴のな」
「デザートはやな」
「ドーナツや」
それを食べたいというのだ。
「フレンチショコラとかをな」
「食べてか」
「楽しみたいわ」
そう考えているというのだ。
「ほんまな」
「そやねんな」
「ドーナツもええやろ」
「僕も大好きや」
中里は笑顔で応えた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ