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神々の塔
第九十一話 最後の戦を終えてその一

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               第九十一話  最後の戦を終えて
 一行は最後の戦の後天照大神の勧めもあり宿屋に入った、そしてすぐにそれぞれ男湯と女湯に分かれ風呂に入って身体を清めるが。
 露天風呂の中でだ、中里は共に入る仲間達に言った。
「終わった、と思ってもな」
「戦が終わっただけや」
 リーが応えた、全員裸で湯の中にいる。
「まだや」
「この塔での冒険は続いてるな」
「そのことはわかってるな」
「勿論や、この塔から出てな」
「都に戻るまでがや」
「冒険や」
「そやからな」 
 だからだというのだ。
「ここはな」
「ゆっくりと休むことやな」
「こうしてお風呂に入って」
「身体を清めてな」
「癒しもしてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「お風呂から上がったら宴やな」
「まだ冒険は続いていてもな」
「戦は終わった」
「そのお祝いもな」
 それもというのだ。
「ちゃんとな」
「やるな」
「終わった、勝ってそうなったことは事実やからな」 
 それ故にというのだ。
「お風呂の後はな」
「宴やな」
「それや」
「宴のメニューは凄いで」
 芥川が笑って言ってきた。
「僕等の国の美味いもんがや」
「揃ってるな」
「お寿司にお刺身にステーキにスペアリブに水餃子に刀削麺にな」
「色々あるな」
「ああ、ほんまな」
 芥川は中里に話した。
「あるわ、シェラスコもサラダもあってな」
「ほんま色々やな」
「当然酒もあるからな」
「楽しめるな」
「今夜は特にな」
「飲んで食うことやな」
「そや」
 そうしてというのだ。
「戦に勝って終わったのは事実やしな」
「そのことは祝ってええな」
「冒険はまだ続いてもな」
 それでもというのだ。
「素直に祝ってええもんはや」
「祝ってええな」
「そや」
 まさにというのだ。
「存分にな」
「ほなそうしような」
「ああ、あとな」
 芥川は笑ってさらに話した。
「デザートの方もな」
「充実してるな」
「そや」
 そうなっているというのだ。
「そやからな」
「そっちもやな」
「楽しめるわ」
「ええことやな」
「もうな」
 それこそとだ、芥川はさらに話した。
「とにきりや」
「杏仁豆腐あるか」
 羅は真顔で言った。
「やっぱりな」
「デザートはか」
「あれがな」
 杏仁豆腐がというのだ。
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