第58話
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困惑している様子のカトルの疑問にヴァンが答え
「”身体の中にいてもらっている”って…………意味がわからないのですが。」
「フフッ、それはこういう事ですよ――――――メイヴィスレイン。」
ヴァンの答えを聞いて更なる疑問を抱いているカトルを苦笑しながら見つめていたアニエスはメイヴィスレインを召喚し、メイヴィスレインの登場にカトルは冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「えっと、あまり原理はよくわからないのですけど、メイヴィスレイン達の話によると天使…………というよりも異種族の方達が私達のような人間と”契約”した際は私達の魔力と同化することで契約者である私達と常に一緒の状態になるとの事なんです。」
「な、なるほど…………?説明を聞いてもよくわからないけど、まあいいや。――――――それじゃあ、アニエスさん。何かあれば遠慮なく連絡してね。」
アニエスの説明を聞いたカトルは困惑した様子で聞いていたがすぐに気を取り直してアニエスに別れの挨拶をした。
「あ、はい。ありがとうございました!」
そしてカトルはその場から立ち去った。
「やれやれ…………お詫びもかねてだったんだが。」
「クク、思春期のガキは難しいからな。」
「貴方は彼の事は言えないわよ、アーロン…………」
「まさに子供がそのまま大人になったようなものだものね、アーロンは♪」
カトルが去った後苦笑しながら呟いたヴァンにアーロンは口元に笑みを浮かべて指摘したが、呆れた表情で溜息を吐いたマルティーナとからかいの表情で呟いたユエファの指摘に冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「だぁっ!そこの身内二人はいつまで俺様を子供扱いしやがるんだよ!?――――――それはそうとオメーの方は随分と懐かれてたみてぇだなァ?」
我に返ったアーロンは思わず声を上げて疲れた表情で呟いた後気を取り直してカトルのアニエスへの接し方について、アニエスに指摘した。
「?ええ。なんだか仲良くなっちゃって。」
「そうなんですか…………わたしも仲良くしたいですっ。」
「ふふ、フェリちゃんなら大丈夫ですよ。機会があれば改めて紹介しますね。」
「日曜学校の年少かよ…………」
「ふふ…………仲良きことはでしょう。」
「クク、お前も一度やり直しちゃどうだ?」
アニエスとフェリの会話を聞いていたアーロンは呆れ、リゼットは微笑ましそうに見守り、ヴァンがアーロンをからかったその時注文のバーゼル限定の菓子を持ってきた店員が菓子をテーブルに置いた。
「お待たせしましたー、当店自慢の”エンガディーナ”です!」
「おおっ、コレだコレ!」
「ほらほら、アニエスさんとメイヴィスレインさんも座ってくださいっ。」
「ふふっ、
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