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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第58話
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――――――それに”さん”も必要ありませんから。」

「そうですか…………?ふふ、それじゃあカトル君で。あ、1歳しか違いませんしそちらも敬語じゃなくて結構ですよ?」

「えっと…………それじゃあそうさせてもらおうかな。アニエスさんの方も――――――って、それが貴女の口調なのかな?」

「ええ、そうなんです。友達には直せって言われてるんですけど。改めてよろしくお願いしますね。」

「うん――――――それじゃあ行こうか。」

その後二人はエアロトラムに乗って職人街に向かい、ヴァン達がいる宿酒場へと向かうと、ヴァン達は席に座って菓子を待っていた。



〜職人街・宿酒場”石切り亭”〜



「あっ、アニエスさ〜ん!こっちです!」

「おう、早かったな。」

「アン、あの小僧は確か………」

「すみません、お待たせしました。こちらのカトル君に案内してもらいまして。」

「へえ、手間をかけちまったな。エンガディーナを頼んでるんだがお前さんも食っていくかい?」

「…………?いえ、別に空腹じゃありませんし。」

「そうか、美味いんだが…………そんじゃそのうち別の形で返すぜ。」

「…………当然のことをしただけですし別に借りなんて思わなくても。ああ、でしたら”お仕事”であんまり胡乱に動かないことをお勧めしますよ。そちらの赤毛の人はともかく――――――女性陣に迷惑をかけないようにね。」

「あら…………」

「えっと…………?」

カトルのヴァンへの忠告にリゼットとフェリはそれぞれ目を丸くした。



「ふふっ、アーロンもああいった女の子達に優しい所は見習うべきよ〜?」

「おいおい、オフクロに言われなくても俺様は女には甘い方だぜ?」

「へ…………――――――って、ええっ!?て、”天使”………!?」

ユエファとアーロンの会話が気になったカトルがふと視線を向けえるとヴァン達と同じテーブルの席にユエファとマルティーナがそれぞれ座っており、二人に気づいたカトルは驚きの表情で声を上げた。

「ハ〜イ♪」

「ふふっ、よろしくね。」

驚いているカトルに対してユエファはウインクをして軽く手を振り、マルティーナは苦笑を浮かべた。

「えっと…………そちらのお二人は異世界の異種族の内の”天使族”の方達、ですよね………?先程のアラミス高等学校の研修生達の中にも”天使”がいる事に驚きましたが…………先ほどの顔合わせの時にはいませんでしたよね?」

「ああ。その二人はそこの赤毛の身内兼助っ人みたいな存在で事務所の正式な一員じゃないっていうのもあるが、業務の関係上俺達が目立たない為にも出張の際は休憩や戦闘以外は”契約者”であるそいつの身体の中にいてもらっているんだ。」

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