第58話
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
日もあるんだし、夜はちゃんと戻ってくるんでしょ?その分いいレポート、期待してるから!」
「…………くれぐれも気を付けてな。」
「はい…………!」
「えっと、もしかして先ほどの…………?――――――まあ、別に構いませんよ。ちょうど僕も職人街に用があったので。案内します、えっと――――――」
アニエス達の会話を聞いてアニエスの別行動先がヴァン達であることを察したカトルは職人街への案内の頼みに応じる事を決めた後アニエスの名前を訊ねた。
「アラミス高等学校一年のアニエス・クローデルです。よろしくお願いします、カトルさん。」
「…………ど、どうも。」
(むむ…………?)
(ほほう…………?)
(あら…………?)
アニエスに微笑まれたカトルが恥ずかしそうな表情で答えるとその様子を見ていたアルベールは若干警戒した様子で、オデットとレンは興味ありげな様子で見つめ
(…………?人間でありながら、感じる力が弱いとはいえ天使と同じ力を感じるあの少年は一体…………?)
アルベール達とは別の意味でカトルの気になる部分があるメイヴィスレインは眉を顰めてカトルを見つめていた。
一方その頃職人街の宿にチェックインしたヴァン達が部屋に荷物を置いた頃にちょうどフェリのザイファにアニエスからの連絡が来た。
〜職人街・宿酒場”石切り亭”〜
「アニエスさん、15分くらいでこちらに来られるみたいですっ。」
「意外に早かったな。先に始めようかと思ってたが。よし、そんじゃあ待ってる間に胡桃と蜂蜜のタルトを――――――」
「エンガディーナを…………?」
ヴァンの提案を聞いてアニエスを抜きでバーゼル限定の菓子を食べる事を察したフェリは悲しそうな表情でヴァンを見つめ
「アニエスと一緒に食べられるように、前もって注文しとかねえとなぁ〜。」
悲しそうな目をしたフェリに見つめられたヴァンは冷や汗をかいた後フェリから視線を逸らして当初考えていた予定を変える答えを口にした。
「ですよねっ。」
「ギリギリ誤魔化しやがったな。」
「ふふ、ではコーヒーと一緒に今のうちに注文しておきましょうか。」
ヴァンの答えにフェリが無邪気な笑みを浮かべて頷いている中アーロンは呆れた表情で呟き、リゼットは微笑ましそうに見守りながら呟いた。
同じ頃、アニエスとカトルはちょうどヴェルヌ社の外に出ていた。
〜新市街〜
「それではサリシオンさん、案内をお願いしますね。」
「ええ………任せてください。といってもエアロトラムを使えば職人街まではすぐです。あと、貴女の方が年上ですよね?よかったら名前で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ