第58話
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気づいたヴァン達がエレベーターへと視線を向けるとエレベーターから受付に先導されているアニエス達が現れた。
「あ…………」
「あら。」
「あれ、あの人達って…………」
「今朝、中央駅の前にいた…………」
「マ、マジでアニエスちゃんのバイト先の恋人だってのかぁ〜!?」
「…………ライエル君、違うって言いましたよね?」
ヴァン達と鉢合わせした事に生徒達がそれぞれ驚いている中男子生徒の一人が信じられない表情である事を叫ぶとアニエスが威圧を纏った笑顔で指摘し
「あ………はい。」
アニエスの笑顔に圧された生徒は反論することなく頷き、その様子を見守っていたレン達はそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
(フム…………どうやらアニエスもエリゼ達のような”素質”があるみたいだね。)
(あ、あはは…………)
興味ありげな様子でアニエスを見つめながら呟いたレジーニアの小声を聞いたアンリエットは苦笑していた。
「お疲れさんだ、学生諸君。ちょっとした出張でね。視察研修、頑張ってくれよ。」
アニエス達に軽く挨拶をしたヴァンはフェリ達と共にアニエス達とすれ違ってその場から立ち去ろうとしたがアニエスの横で一瞬立ち止まったヴァンはアニエスに視線を向け、視線を向けられたアニエスが頷くとヴァンは再び歩き始め、その場から立ち去った。
(ふふ、できる限りは支えてあげないとね。)
(フン、別に認めたわけじゃないけどな。
(ヴァンの先ほどの言葉だと、どうやらヴァン達もこのバーゼルで活動するようだね。今までの事を考えたらひょっとしたら、”主やあたし達との共闘”もありえるかもしれないね。)
(はい。そのような事態が起こらない事が一番ですけど…………)
ヴァンとアニエスの様子に気づいていたオデットとアルベールが小声で会話している一方、レジーニアとアンリエットもそれぞれ小声であることについて会話していた。
「?ようこそ、アラミスの皆さん。どうぞこちらへ。」
そこにカトルが現れてアニエス達に声をかけた。
その後ヴェルヌ社から出たヴァン達が車で宿へと向かっている間、タウゼントCEOと共にアニエス達に研修視察についての説明をしたカトルはタウゼントCEOが去った後アニエス達に認証カードを手渡した。
〜会議室〜
「ランクCの認証カードになります。外部研修生向けで、理科大学への立入やエアロトラムなども利用可能です。」
「どうも、ありがとうございます。」
「へ〜、これがあれば乗り放題なんだ。」
「理科大学もか…………レポートがかなり捗りそうだな。」
「ふふ、それでは班ごとに自由行動といきましょうか。18:30にホテルのロ
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