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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第58話
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こ”じゃないでしょう…………(一体どういう事かしら?僅かではあるけど彼から私達――――――”天使”特有の気配が感じられるなんて…………))

ヴァンがカトルの性別について悩んでいる事にアーロンとフェリがそれぞれ不思議がっている中、からかいの表情で呟いたユエファに呆れた表情で指摘したマルティーナは真剣な表情で考え込みながらカトルを見つめていた。

「っ…………当たり前です!男に決まっているでしょう!?」

一方カトルは必死の様子で反論した。

「悪かった、ついな。14くらいか?その年頃だとどっちでもあり得ると思っちまった。飛び級っぽいが、理科大学の助手とは随分優秀そうじゃないか?」

「…………まあ、それなりには。それと僕は15歳です。フン…………いいですけどね。たまに遠目だと勘違いされますし。」

(うーん…………わたしも最初は外套着てて間違われましたけど…………)

(にしたってこの距離で間違うかよ?ヤダヤダ、歳だけは食いたくねぇなぁ。

(…………ふむ…………)

ヴァンに謝罪されたカトルが若干機嫌が悪い様子で答えている様子を見守っていたフェリは苦笑し、アーロンは呆れた表情で肩をすくめ、リゼットはヴァンの意図について考え込んでいた。



「――――――ええい、無駄話が済んだなら行きたまえ!こちらも忙しいのだよ!この後も――――――」

一方タウゼントCEOはヴァン達を追い出すために早くその場から退出するように促したが自分のザイファにかかってきた通信に気づくとザイファを取り出して通信を開始した。

「CEO、アラミス高等学校の生徒さんが見えました。」

「もう、着いたか。――――通したまえ。サリシオン君、次も同様に頼むぞ。滞在は3日だったか…………そちらは精々”ドブさらい”に励むことだな。」

そしてヴァン達は会議室から退出した。



〜通路〜



「チッ、露骨に厄介者扱いとはな。ムカつくが動きやすくなりそうだし、好都合っちゃ好都合か。」

「ハン…………わかってきたじゃねぇか?」

通路を歩いていたアーロンはタウゼントCEOの自分達への態度を思い出して舌打ちをしたがすぐに切り替えてあることを呟き、それを聞いたヴァンは感心した様子で指摘した。

「ウゼーっつの。」

「…………問題ないと言うわりにはなんか余裕がない感じでしたね。」

「ええ、確たる心当たりはないにせよ不安材料を抱えている…………そんな印象です。情報を引き出すにしても簡単にとはいかないでしょうね。」

「楽にいかねぇのは今回も同じだろう。色んな角度から嗅ぎ回ってみねえとな。そうなるとアイツも――――――」

ヴァン達が通路で話し合っているとエレベーターの到着音が聞こえ、到着音に
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