暁 〜小説投稿サイト〜
神々の塔
第九十話 最後の戦その二

[8]前話 [2]次話
「勝ってそうして」
「踏破してな」
「世界を救う力を得ましょう」
「絶対な」
「長い冒険の旅やったが」
 施はそれでもと言った。
「遂に終わるんやな」
「あと少しでな」
「そう思うと感慨深いな」
「どんな長いものも何時かは終わる」
 中里は施に顔を向けて話した、彼にしてもこれまでの長い旅と戦のことを思って灌漑深いものを感じている。
「そやな」
「絶対にな」
「終わらんと思っても」
「少しずつでも進んでいったらな」
「終わるな」
 施は強い声で言った。
「絶対に」
「きっとな、ほなや」
「終わらせような」
「今からな」
「終わらせて」 
 そうしてとだ、施はまた強い声で言った。
「そのうえでな」
「力を得て」
「その力でこの世界救おうな」
「そうしよな」
「十人でここまで来たんや」
 羅は前に出る感じで言った。
「それやとな」
「十人で終わろうな」
「そうしよな、最初から最後までこの面子でここまで来て」 
 中里にそれでと話した。
「絆もこれまで以上にな」
「強くなったな」
「お互いにな」
「十星連合建国まで戦もしてな」
「それから仲間になってな」
「ずっと一緒にやってきたけどな」
「国政をな」
 十星連合を統治してきたことも話した。
「そして絆あったけどな」
「それでもな」
 今はというのだ。
「この塔を冒険して」
「絆がより強まったな」
「そうなったな」
「一人やと無理でもな」
「十人やったからな」
「ここまで来られたわ」
「ほんまな」
 こう話した。
「そう思うわ」
「この面子ではじめてこの面子で終わる」 
 トウェインも言った。
「そうなるんや」
「そや、諦めんでここまできた」
「途方もない階数を」
「戦もそうしてきた」
「そしてな」
 それにというのだった。
「いよいよな」
「最後の階で最後の戦に勝って」
「踏破や」
「ほんま最後の一歩やが」
「その最後の一歩をな」
「進むんや」
「最後の一歩までが冒険」
 トウェインはこうも言った。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ